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2015.09

  • 2015.09.26 (土)
  • EVENT

Homecomings / やけのはら / 王舟

[りんご音楽祭2015] at 長野

oh-shu_600homecomings_600yakenohara_600会場:長野県松本市アルプス公園

OPEN 8:30/START 9:00

LIVE:王舟/Homecomings/やけのはら and more

INFO:http://ringofes.info/

  • 2015.09.25 (金)

DEERHOOF

USインディーの至宝、ディアフーフから届いた最新作は2014年のジャパン・ツアーを録音したキャリア初の公式ライブ・アルバム。ライブ映像のダウンロードコード付き&日本盤は1ヶ月先行、ボートラ付きで発売決定!

Deerhoof / ディアフーフ2014年、結成20周年の記念碑ともいえる約2年ぶりの最新作『La Isla Bonita』をリリースし、海外アーティストとしては異例の日本縦断、11都市13公演のジャパン・ツアーを大成功させたディアフーフ。
そんな彼らから届いた最新作は、キャリア初の公式ライブアルバム。

なんとジャパンツアーの新代田FEVER公演で録音されたものをメンバーのグレッグがミックスを担当し、新たな作品として完成。
またCDに封入されるダウンロードコードで、同じFEVER公演でのライブ映像まで付いてくる大盤振る舞い!
それだけでなく、日本盤は全世界に先駆けること1ヶ月先行発売&渋谷WWW公演での音源もボートラとして収録!!
世界中のアーティストたちを虜にし、彼らのライブを見た人はみんな知っている"最高なライブ"が遂にパッケージ化された文句なしの大名盤です。


【リリース情報】

DEERHOOF / FEVER 121614DEERHOOF『FEVER 121614』

2015.10.21 On Sale
PECF-1126 / felicity cap-237
¥2,100+税

※日本1ヶ月先行発売
※12曲+ボーナストラック2曲収録予定
※ライブ映像のダウンロードコード付き

[収録曲]
01. Exit Only
02. Paradise Girls
03. Let's Dance The Jet
04. Doom
05. Fresh Born
06. We Do Parties
07. Buck And Judy
08. Dummy Discards A Heart
09. Twin Killers
10. I Did Crimes For You
11. There's That Grin
12. Come See The Duck

-Bonus Track-
Bad Kids to the Front
Flower

誰もが愛してやまないディアフーフ(DEERHOOF)のライブが遂にパッケージ化。聴けばみんな、最高の気分に!

USインディーの至宝、ディアフーフから届いた最新作は2014年のジャパン・ツアーを録音した初の公式ライブ・アルバム。ライブ映像のダウンロードコード付き&日本盤は1ヶ月先行、ボートラ付きで発売決定!

2014年、結成20周年の記念碑ともいえる約2年ぶりの最新作『La Isla Bonita』をリリースし、海外アーティストとしては異例の日本縦断、11都市13公演のジャパン・ツアーを大成功させたディアフーフ。そんな彼らから届いた最新作は、そのツアーの新代田FEVER公演で録音されたものをメンバーのグレッグがミックスを担当し、新たな作品として完成を遂げたライブ・アルバム『FEVER 121614』となりました。誰をも魅了し続けてきたディアフーフの圧倒的なライブ・パフォーマンスが、またメンバーも愛するここ日本でのライブが全世界にリリースされます!

最新アルバムからはもちろん、「Dummy Discards A Heart」、「Twin Killers」などなど新旧織り交ぜて、ファンは大興奮間違えなしの選曲。尽きることない音楽的インスピレーションで進化し続ける彼らの遍歴も垣間見える、これまでロック・レジェンドたちが数々リリースしてきた名ライブ盤同様にディアフーフ入門編にもなりえる作品です。ディアフーフのライブならではの即興性もある演奏はスリリング且つ、ポップでエキサイティング!この4人にしか出せない完璧なまでのアンサンブルと、親しみやすいサトミのメロディ・センスを思う存分お楽しみください。

またCDに封入されるダウンロードコードで、同じFEVER公演でのライブ映像まで付いてくる大盤振る舞い!それだけでなく、日本盤は全世界に先駆けること1ヶ月先行発売&渋谷WWW公演での音源もボートラとして収録!!世界中のアーティストたちを虜にし、彼らのライブを見た人はみんな知っている“最高なライブ”が遂にパッケージ化された文句なしの大名盤です。

  • 2015.09.23 (水)
  • EVENT

Homecomings

[『New Action! ~Compilation Vol.2~』Release Tour Final!!!] at 東京

homecomings_600 会場:新宿MARZ⇔新宿Marble⇔新宿Motion(3会場往来自由)

OPEN 15:00

LIVE:Homecomings/CICADA/DALLJUB STEP CLUB/DATS/give me wallets/Lucky Kilimanjaro/N.O.R.K./thai kick murph/YOUR ROMANCE/恋する円盤/パブリック娘。/ルルルルズ and more!!
DJ:New Action!:星原喜一郎/遠藤孝行

TICKET:前売 3,000円/当日 3,500円 (ドリンク代別)
チケットメール予約:件名に9/23予約 本文にお名前/枚数をご記入の上
newaction.info@gmail.com』宛までメールを送信ください。

INFO:http://new-action-tour.tumblr.com/

  • 2015.09.22 (火)
  • EVENT

Alfred Beach Sandal / Homecomings / ROTH BART BARON / 思い出野郎Aチーム

[下北沢インディーファンクラブ] at 東京

alfred-beach-sandal_600roth-bart-baron_600homecomings_600思い出野郎Aチーム 会場:CLUB Que/club251/FEVER/ERA/SHELTER/THREE/BASEMENT BAR/他

OPEN 11:00/START 12:30

LIVE:Alfred Beach Sandal/ROTH BART BARON/Homecomings/思い出野郎とEMC and more
※思い出野郎Aチームは「思い出野郎とEMC」としての出演になります。

TICKET:前売 4,800円 (ドリンク代別)

INFO:※http://www.indiefanclub.com/

  • 2015.09.21 (月)
  • EVENT

王舟

[下北沢インディーファンクラブ] at 東京

oh-shu_600LIVE:王舟 and more

会場:CLUB Que/club251/FEVER/ERA/SHELTER/THREE/BASEMENT BAR/他

OPEN 11:00/START 12:30

TICKET:前売 4,800円 (ドリンク代別)

INFO:※http://www.indiefanclub.com/

  • 2015.09.19 (土)
  • EVENT

七尾旅人

[七尾旅人/OGRE YOU ASSHOLE ツーマンライブ] at 福岡

nanao-tavito_600 会場: 福岡・BEAT STATION



open:17:30/start:18:00


料金:オールスタンディング3,800円(ドリンク代別・整理番号付)


出演:七尾旅人 / OGRE YOU ASSHOLE


チケット:

■オフィシャルHP抽選先行
受付期間:6/1(月)12:00~6/10(水)23:59
受付URL: http://l-tike.com/oya-tavito-0919/
枚数制限:お1人様4枚まで


ローソンチケット【Lコード:85822】・電話 0570-084-008
チケットぴあ【Pコード:264-075】・電話 0570-02-9999
e+(イープラス)


お問合せ BEA 092-712-4221
http://www.bea-net.com/liveinformation/artist/1509ogrenanao.html

  • 2015.09.18 (金)

ROTH BART BARON

ロット・バルト・バロン、1年半ぶりのニューアルバム「ATOM」のジャケット写真公開!「ATOM」アナログ盤も同日発売決定!! CD/LP共にハイレゾ音源のダウンロードコード付き。また全国ツアー詳細&特設サイトにてメーリングリストとCD/LPのプレオーダーも開始。

ROTH BART BARON_600ロット・バルト・バロン、1年半ぶりのニューアルバム「ATOM」のジャケット写真公開!「ATOM」アナログ盤も同日発売決定!!
CD/LP共にハイレゾ音源のダウンロードコード(24bit / 96kHz)付き。
また全国ツアー詳細&特設サイトにてCD/LPのプレオーダーとROTH BART BARONの本部「BEAR BASE」から配信されるNews Letter、最新情報やスペシャルコンテンツが楽しめるNews Letterも開始。

2014年にリリースしたファースト・アルバムが音楽メディアのベストディスクに数多く選ばれ、今年はRSR、サマソニなどロックフェスにも数々出演するなど高い音楽性と圧倒的なライブ・パフォーマンスが固たる評価を得るロット・バルト・バロン。1年半ぶりとなるセカンド・アルバムのアートワークが完成。
NYを拠点に活動するデザイナー&イラストレーター、Momoe Narazaki とWilliam Shumによるデザインデュオ"itwst”が手掛けている。

またCDと同発でアナログ盤の発売も決定しました。CD/LP共にハイレゾ音源のダウンロードコード付き(24bit / 96kHz)です。
本日から「ATOM」特設サイトにてROTH BART BARONの本部「BEAR BASE」から配信される最新情報やスペシャルコンテンツが楽しめるNews Letterへの登録とCD/LPのプレオーダーも開始。
こちらのプレオーダーでは昨年渋谷WWWで開催された「LIVE AT WWW ONE MAN SHOW 2014」の音源ダウンロードコードも付いてきます。
タワーレコードや個人レコードショップなどではステッカーが特典となります。

そして、先日一部告知されていた全国ツアーの詳細が発表。11月から来年2月、北海道から九州までのロングツアーとなります。


【「ATOM」特設サイト】

※ニューアルバムのプレオーダー、そしてROTH BART BARONの本部「BEAR BASE」から配信される最新情報やスペシャルコンテンツが楽しめるNews Letter開始!!
http://atom.rothbartbaron.com/

【TOUR INFO】

ATOM ROTH BART BARON TOUR 2015-2016「ATOM」

■ 2015年11月8日(日) @代官山 UNIT
■ 2015年11月19日(木) @高松 TOONICE
■ 2015年11月20日(金) @京都 UrBANGUILD
■ 2015年11月23日(月・祝) @広島 クラブクアトロ
■ 2015年12月11日(金) @松本 Give me little more.
■ 2015年12月12日(土) @富山 フォルツァ総曲輪
■ 2015年12月13日(日) @金沢 金沢アートグミ
■ 2015年12月23日(水・祝) @名古屋 RAD HALL
■ 2015年12月24日(木) @浜松 鴨江アートセンター
■ 2016年1月8日(金) @鹿児島 SR hall
■ 2016年1月9日(土) @宮崎 TBA
■ 2016年1月10日(日) @福岡 the Voodoo Lounge
■ 2016年1月11日(月・祝) @徳島 TBA
■ 2016年1月17日(日) @大阪 CONPASS
■ 2016年1月23日(土) @札幌 PROVO
■ 2016年2月5日(金) @仙台 retro BackPage
■ 2016年2月11日(木・祝) @熊谷 HEAVEN’S ROCK 熊谷VJ-1
and more

TOTAL INFO : http://rothbartbaron.com/

【リリース情報】

ATOMROTH BART BARON『ATOM』
2015.10.21 on sale

[CD]
PECF-1127 / felicity cap-238 / ¥2,300+税

[LP]
PEJF-91011 / felicity cap-240 / ¥2,500+税
※CD/LP共にハイレゾ音源のダウンロードコード付き(24bit/96kHz)

空想は止められない。

青年たちの創造力が音楽となり、2015年の“アメージング・ストーリーズ”としてこの世の中へ。ロット・バルト・バロンのセカンド・アルバム、稀代のサウンドスケープとイノセントな詩の世界が沸点を越えた!大傑作の誕生です。

2014年にリリースしたファースト・アルバム「ロットバルトバロンの氷河期」が音楽メディアのベストディスクに数多く選ばれるなど、高い音楽性と圧倒的なライブ・パフォーマンスが固たる評価を得るロット・バルト・バロン。国内のみならず、2度の北米ツアーを経たバンドはさらにダイナミックな飛躍を遂げています。VIVA
LA ROCK、CIRCLE、RSR、サマソニなど大型ロックフェスにも数多く出演するなどいよいよ飛び立つ季節がやってきました。1年半ぶりの新作はGodspeed
You! Black Emperor のMauro Pezzenteが所有し、Arcade FireやOwen Pallettなどがレコーディングしてきたモントリオールにあるで録音・ミックス(一部は日本で録音)。ストリングス・木管楽器を始め、リズムセクションなども大胆にこのスタジオを起点とした界隈のミュージシャンたちとセッションを重ねて作られていきました。とりわけ、Broken Social SceneやArcade Fireの諸作でも活躍するJessica Mossが手掛けたストリングスはサウンド面で新たな彩りを添えています。これまでのライブでアンサンブルを築き上げてきた日本人ミュージシャンたち、そしてモントリオール・シーンのミュージシャンの演奏が折り重なって非常にユニークな音世界が出来上がりました。壮大且つ、繊細なサウンドから洋楽サイトでの賞賛や、Bon Iverなど海外アーティストがよく引き合いに出される彼らですが、けして海の向こうの音楽を目指すわけではなく、この時代に世界で聴かれることを目的としたロック・クラッシックとして完成を遂げたのです。

ロットが待つ、スケールの大きなサウンドはそのままに、これまでになく暖かでポップな質感も愛されるべき名作への道しるべではないでしょうか。今回、一つのインスピレーションとなっているのはメンバーが幼少期に見た80年代、90年代初頭のSF映画。当時の近未来が現代となった2015年に彼らの原体験とこの世の中が結びつき、新しく幻想的なストーリーが広がっていきます。とても鋭意な言葉であっても非常に美しく響き、フィクション性が増すほどに今の時代をはっきりと映し出している。秀逸なアニメーションや、音楽・文学と同様に社会との接点を意識させ、奏でられる音は豊かな魅力に溢れています。

よりフォーキーに、そしてよりファンタジックに、かつポップな存在へと。ここ日本でしか生まれない音楽が未来へ羽ばたきます!

【プロフィール】

2008年結成。東京出身の三船雅也と中原鉄也による2人組ロックバンド。真冬の米国フィラデルフィアで制作され、2014年にリリースされたデビューアルバム『ロットバルトバロンの氷河期』は音楽メディアの2014年ベストディスクに数多く選ばれるなど、高い音楽性と圧倒的なライブ・パフォーマンスが固たる評価を得る。再び米国に戻り7都市を回るUSツアーも敢行し、帰国後に開催された渋谷WWWで開催されたワンマンは歓声をもって迎えられ大成功をおさめる。2015年はライジングサンやSUMMERSONIC 2015など大型ロックフェスティバルにも出演し、さらなる活躍が期待される。
http://rothbartbaron.com/

  • 2015.09.18 (金)

王舟

タイランドからブラジルへ!王舟、音源化が熱望されていた爽やかなダンスナンバー「ディスコブラジル」を重量盤アナログでリリース!

王舟 / Oh Shu好セールスを続けているファーストアルバム「Wang」のリリース以降、各地でめまぐるしい活躍をみせている上海出身SSW、王舟、1年ぶりの新作はライブの定番曲で、音源化が熱望されていた「ディスコブラジル」を超限定、重量盤アナログ(ラウドカッティング)でのリリースです!
ゆったり跳ねるリズムの上で絶妙に絡み合うフルートとギターの音色が耳に残る、爽やかなAOR調ダンスナンバー!
レコーディングには、近年のライブ活動をサポートするメンバーが集結。
【岸田佳也(Dr) / 池上加奈恵(Ba) / 潮田雄一(Gt) / 山本紗織(Flu) / みんみん(Key) / mmm(Cho)】
エンジニアにはミツメやチャットモンチーを手がける田中章義を起用し、彼の所属するスタジオグリーンバードにてレコーディングされました。
また、B面にはnakayaan(ミツメ)のRemix(ローファイ郷愁シンセポップ!!)も収録!iTunes限定での配信も決定しています。


【リリース情報】

王舟『ディスコブラジル』

2015.11.04 on sale
12インチアナログ シングル & iTunes配信
PEJF-91010 / felicity cap-239
¥1,852+tax / 全3曲収録

SIDE-A
ディスコブラジル
SIDE-B
1. ディスコブラジル(nakayaan remix)
2. ディスコブラジル(instrumental)

【プロフィール】

王舟 / oh shu
シンガーソングライター。
2010年、自主制作CDR「賛成」「Thailand」を鳥獣虫魚からリリース。
2014年、1stアルバム「Wang」、7インチシングル「Ward / 虹」をfelicityからリリース。
2015年、1stアルバムのアナログバージョン「Wang LP」、12インチシングル「ディスコブラジル」をfelicityからリリース。バンド編成やソロでのライブも行なっている。
http://ohshu-info.net/

  • 2015.09.16 (水)

Analogfish / 佐々木健太郎

Almost A Rainbow

虹のない人生なんて。
年間ベストに数多く取り上げられた前作「最近のぼくら」から11 ヶ月。
Analogfish 待望のニューアルバムはフレッシュな躍動感を伴ったバンド史上最速のインターバル
で発表する風通しの良いシティロックアルバムです。


盟友ASIAN KANG-FU GENERATION からのラヴコールに加え、近年ではその強力なメッセージ性から、やけのはら、田我流といったヒップホップアーティストと交流も信頼の証し。コンスタントなライヴ活動の中でAwesome City ClubやHomecomings 、Yogee New Wavesといった新進アーティストからのリスペクトを集める彼ら。
昨年(2014)の年間ベストアルバムに各所で取り上げられた「最近のぼくら」に続く待望の新作はオルタナティヴな音楽要素とポップセンスを織り交ぜた意欲的でオープンな感触です。
とりわけ、そんな風通しの良さが象徴的な佐々木健太郎によるリードトラック「Baby Soda Pop」は現在のシティポップブームにシンクロするドリーミンなポップチューン。キラキラと眩しいシンセサイザーのシークエンスを主体にしたカラフルでエレポップ風なサウンドが印象的。イメージチェンジが大胆に施されるもファンキーなリズムに身体能力の高さを活かしたエモーショナルな歌唱が際立つ斬新さには大きなインパクトがあります。
一方、ハートウォーミングな温もりとシャープな切れ味を併せ持つもう一人のソングライター、下岡晃のメロディ&リリックセンスは今作も健在。「No Rain (No Rainbow)」を初め洞察力に優れた歌詞、ポップマナーに則ったキャッチーな楽曲は粒揃いで幅の広い仕上がりに。少し肩の力を抜いたようにリラックスした風情を交えた旺盛な音楽的探求心は創造性とポピュラリティのバランスを取る事に成功しています。ソリッド且つシンプルなバンドサウンドを基本としながらも、様々な工夫を凝らした表情豊かでブライトな感性の息吹に満ちた傑作です。

  • 2015.09.15 (火)

Analogfish / 佐々木健太郎

下岡晃 Analogfish『Almost A Rainbow』SPECIAL INTERVIEW

Analogfish SPECIAL INTERVIEW

最新作「Almost A Rainbow」リリースを記念してfelicity HPで
下岡晃・佐々木健太郎・斉藤州一郎、3名それぞれのソロインタビューを掲載。

Interview&Text : 金子厚武
photo : 笹原清明

『荒野 / On the Wilde Side』をアップデートできたような気がしてます。

― まずは3人に共通の質問で、新作に対する手応えを聞かせてください。
リリースしている作品はもちろん全部気に入ってるんですけど、『荒野 / On the Wilde Side』のときにあったような手応えは、やっぱり毎回あるものではないんですよね。でも、今回『荒野 / On the Wilde Side』をアップデートできたような気がしてます。ちょっとフィジカルに回帰したかったのもあって、その辺もできたし。

― 今作は『最近のぼくら』から11か月という短いスパンでのリリースで、去年『最近のぼくら』についてのインタビューをした際に、「もう新曲を作ってる」という話をされていましたよね。
『最近のぼくら』のマスタリングが終わって、発売される前には作り始めてましたね。でも、最初は「これ(『最近のぼくら』)を出したら、2~3年休もう」って言ってて、健太郎も「それがいいと思う」って言ってたんですよ。三部作って言ってたのもあるし、ひとつのタームの終わりな気がして、次は時間をかけて作ろうかなって。でも、いざ『最近のぼくら』ができたら、すぐ次をやった方がいいんじゃないかって突然思ったんです。健太郎は最初あまりの変わりようにびっくりして、ちょっと慌ててましたけど(笑)。

― 今振り返ると、なぜ突然そう思ったんだと思いますか?
「休んでもそんなにいいことないな」って思ったんですよね。ちょうど友達から80年代の松任谷由実さんの本を借りてたんですけど、あの頃の人ってみんな一年に2枚とか作ってたじゃないですか? それすげえなと思って、作れるときに作るって大事なのかもって。しかも、もうちょっとフィジカルにしたいとか、ドラムの音をこうしたいみたいな、やりたいイメージがいくつか固まってたので、早めにそれを形にしたかったんですよね。

― 前作のときは「1ループを軸にした、タイトで有機的なバンドアンサンブル」っていうのがコンセプトとしてあったと思うんですけど、その流れを踏襲しつつ、よりオリジナリティを追求したようなイメージがあります。
前作の要素は全部引き継ぎつつ、フィジカルで、ちょっとBPM速めのバンドサウンドってイメージでした。僕が好きだった90年代のオルタナティブな音楽のドラムの音を鳴らしたいっていうのも、大きなテーマでしたね。

― それって、アーティストで言うとどんな人ですか?
どの辺って言われると難しいんだけど……例えば、グランジとか、あそこまで破壊的な音じゃないけど、生々しくて近い音。BADBADNOTGOODを聴いて思ったんだよなあ。「あ、俺この音好きだ。こういう音で録りたい」って。

― 「フィジカルで、BPM速め」っていうイメージは、どこから来たものだったのでしょう?
単純に、反動かなとも思うんですよね。『最近のぼくら』が結構ゆっくりだったから、速め……って言っても、そんなに速い曲はないんだけど(笑)。自分が作る曲はわりとパンクミュージックみたいなところがあるから、速いの作りたくなるときがあるんですよ。

― それって、楽曲の構造がってことですか?
歌ってることもそうだし、コード進行とか、構成とか。

― 曲の骨格を抜き出すと、わりとシンプルだったりすると。
そうそう、パンクミュージックとして成り立つような要素で曲ができてるんです。それはずっと思ってることで、それを手を変え品を変えアレンジするのが好きなんですよ。で、今回は90年代のオルタナティブミュージックを、今の感じでやりたかったんですよね。トロ・イ・モワが今年の頭ぐらいに出した新曲が、90年代っぽい要素を、チルウェイブ以降の音の整理の仕方でやってて、すごい好きだなって思って。あれはわりと静かな感じだったけど、もう少しうるさい感じでやりたいなって。

― 国内に目を向けると、今年の前半は「シティポップ」っていう言葉が散々使われましたよね。
あれ、若い子たち困ってる気がするんだよなあ(笑)。僕シティポップは大好きだけど、今それをどうしようみたいな感じはなかった。

― シティポップっていう言葉自体は置いておいても、例えば、Yogee New Wavesとの対バンがあったり、時代の空気から影響を受ける部分はあったんじゃないかなって。
気分的にはあったと思います。僕ヨギーはCDで聴いていいなって思ってたけど、ライブであんなアグレッシブだと思ってなくて、あの感じは好きだなって思いました。僕あの辺のバンドはみんなすごい好きですよ。才能あると思うし、頑張ってる感じも好きだし、日本語でやってるのもいいと思う。ちょっと土臭い感じがするのもいいですよね。

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― では、アルバム自体の話に戻すと、実際どのあたりの曲からできて行ったのでしょうか?
最初は“F.I.T.”とか“泥の舟”とかができてて、“夢の中で”が最後かな。

― “F.I.T.”はまさに『最近のぼくら』の延長線上にある曲ですよね。
これは制作の時期は『最近のぼくら』の曲と一緒なんです。今回のアルバムですごくよかったのが、僕ずっとベースの音で悩んでたんですよ。健太郎のプレイはすごい好きなんですけど、音に関してはずっと試行錯誤をしてて。で、今回プロデューサーの吉田仁さんがフラットワウンドの弦が張ってあるベースを持ってきてくれて、それが僕の理想としてる音だったから、今回は全部そのベースで弾いてもらいました。それはホントでかかったですね。今同じやつを探してるんですけど、古いベースだから全然売ってなくて(笑)。

― 仁さんから買い取るしかないかもですね(笑)。
あとドラムも自分が思ってた音に近い音が作れて、プリプロ2日取ってたんですけど、音作りが上手く行ったから、その2日間で6曲ぐらい録って。

― 音色に統一感があるせいか、今回下岡さんの曲と健太郎さんの曲の混ざり具合がすごくいいように思うんですよね。
そうかもしれない。とにかく、今回健太郎のソングライティングがすごくよかった。ひとつ思ったのが、僕はわりと自分がやりたいことをやって、2人がついてこないと、「何でわからないんだ?」って強要するの(笑)。しかも、日が経つと言ってることが変わったりして、でもそういうものだと思ってるから、そのままやってるんですけど、健太郎が変わって行くことに対しては、全然寛容じゃなかったんですよね。自分は求めるくせに(笑)。今回も最初は健太郎の曲のいくつかに「違うんじゃない?」って言ってたんですけど、粘ってやってたら、すごいいいなって思って、僕があいつのやろうとしてることの良さに気付くのが遅かったんだなって思いました。

― 健太郎さんの曲って、アレンジはバンド全体で考えることが多いんですよね?
基本的に、そこは変わってないです。健太郎の曲って、コード感とメロディーがすごく大事で、そこは絶対なんです。リズムのアレンジとかに関しては、全員の折り合いをつけるのがなかなか難しかったりもしたけど、今回そこもすごく上手く行った気がします。3人でやることによって、一番よくなるであろうアレンジを見つめながらできたっていうのかな。健太郎はフィル・スペクターとかが好きだから、基本重ねがちで、それはそれですごくいいんですけど、今回は3人によるアレンジの一番いいところに立ち戻れたような気がしますね。

― “No Rain(No Rainbow)”は、ループ感のある有機的なバンドサウンドなんだけど、曲調はメランコリックっていう、その組み合わせが新鮮でした。
僕の中ではこれ派手な曲のつもりだったんですけど、今のところ聴いた人の感想を聞くと、いい曲だけど、そんなに派手じゃないみたい(笑)。

― (笑)。もともとどんなイメージで作られた曲なのでしょう?
最近はテーマがあって曲を作ることが多かったから、そこから一回離れて、なんかわかんないけど美しいと思う情景だけ書こうと思って、まず一番ができて、その流れでずっと書いて行った感じです。最後の〈君に何かしてあげたいっておもうよ〉っていうのは、流れで書いてたら出てきて、自分でもびっくりしました。「こんな結論になるんだ」って。でも、僕が求めてた結論に近かったから、自分の中で今回一番よく書けた詞ですね。

― 〈ただ美しいだけで虹は雨の対価ではないでしょ〉っていうのも素晴らしいラインで、他の曲では情報社会に生きる人々を観察してるような視点もあるけど、この曲は一切そういうことは関係なく、ただ美しいものだったり、無償の愛のようなものを歌っている曲だと思いました。あくまで自分の中でのイメージの話なんですけど、チャップリンの「街の灯」みたいな曲だなって(笑)。
この曲が超名曲になった気がします(笑)。

― アルバム全体の歌詞に関しては、前作同様に日常がテーマになっていると言っていいでしょうか?
そこは今回も変わってないですね。見方によっては、前作よりは少し問題意識っぽい部分も出てるとは思うんですけど、でもそこに焦点を絞って聴くアルバムではないと思います。なので、そういう部分も含めて、やっぱり今回も僕の日常ですね。

― 最初に「『荒野 / On the Wild Side』をアップデートできた」という話がありましたが、やはりあの作品はメッセージ性の強さが際立っていたと思うんですね。でも、今回に関しては楽曲そのものの音楽的な独創性こそが際立った作品だと思います。
まあ、僕は言葉から音楽を作るので、それは今回も変わってないですけど、重要度はサウンドだったり、バンドのフィーリングが上でしたね。僕らが最近ずっとやってきた、音数とか展開を制限して、音を整理して、コンパクトにループさせてってやると、自然と音楽が持続感ベースになるんです。もちろん、そうであってほしいからやってるんだけど、でも能動的な感じが出にくいなと思って、これまでのテーマを踏襲しつつ、もう少し能動的になりたい気持ちがあって。

― だからこそ、90年代オルタナティブのアグレッシブさが必要だったのかもしれないですね。
そうそう、そう思ってたから、90年代の音を聴いたときに、これいいなって思ったんだと思う。

― 『Almost A Rainbow』というタイトルに関しては、“No Rain(No Rainbow)”からの発展ですか?
そうですね。シンプルに『Rainbow』にする案もあったんですけど、「今度はジェンダー的な問題に行ったのか?」みたいなことになるかもとか考えて(虹は性的少数者の象徴とされている)、『Almost A Rainbow』っていうのがしっくりきたんです。僕の中では「心に花を」っていうイメージなんですけど。

― すごく温かみやポジティブさを感じさせるタイトルだと思うんですけど、社会のムードがよくなったかっていうと、そうではないじゃないですか?
違いますね。

― 最後が“泥の舟”という曲で終わってたりもするように、むしろいまの社会に対する認識はよりシビアになっているような気がする。それでも、ある種前向きなイメージを与えるタイトルを持ってきたのは、何故だったのでしょう?
これは井口さん(井口弘史/アートワーク担当)が言ってたことで、僕すごく感銘を受けて、今回のジャケットもすごい気に入ってるんですけど、井口さんがこのデザインを見せてくれたときに、「軽さ」っていうのがすごい大事だって言ってたんです。軽さは何かを跳ね除ける力になる。でもそれは決して軽薄さじゃない。それって、僕が考えてたことにすごく近かったんですよね。身軽さっていうのかな。今回はそういうものを作りたいと思ったんです。

― では最後に、アルバムを作り終えた今はどんなことに意識が向かっていますか?
今回の曲をとにかく練習して、ライブで完璧にやりたいです。前回のアルバムのときはそんなに思わなかったんですけど、今回のはライブでちゃんとやりたくて、今は意識がそこに向かってます。それっていうのも、健太郎と州とやってるバンド、Analogfishとしての完成度がすごく高い作品ができたからだと思うんですよね。

  • 2015.09.15 (火)

Analogfish / 佐々木健太郎

Analogfish、新作アルバム「Almost A Rainbow」から、「Baby Soda Pop」のMV公開! 三者三様、パーソナル・インタヴューも。

analogfish_600ASIAN KUNG-FU GENERATION、サンボマスターをはじめ、数々のミュージシャンからも絶大なる支持を受けた前作AL「最近のぼくら」から、11ヶ月。
バンド史上、最短スパンで9月16日にリリースされる、AnalogfishのNew Album「Almost A Rainbow」。
本作から、初の映像作品となる、「Baby Soda Pop」のミュージック・ヴィデオが公開された。
◆ Analogfish "Baby Soda Pop" (Official Music Video) ⇒ https://youtu.be/lHrrqJB5UMc

あわせて、3人それぞれが、「Almost A Raonbow」をフォーカスした、パーソナル・インタヴューがfelicityウェブ・サイトで同時公開。またアーティストからのニューアルバムへのコメントも到着。
◆ パーソナル・インタビュー ⇒ https://1fct.net/interview

8月23日(日)に行われた恒例の夏ライヴ「NatsuFish 2015」も早々にソールドアウトし、10月には年に1回の恒例アコースティック・ライヴも開催。
そして、新たなる展開に注目が集まるリリース・ツアーも11月に敢行。と、動きを活発化させる、彼ら。
是非、そのヴァイブスを感じていただきたい。

尚、バンドのOfficial Web Siteでは、一般発売に先駆け、リリース・ツアーのチケット先行予約受付が、9月20日(日)23:00まで行われている。


雨が降らなければ虹はできない。
どこかの長老の教えか、気の利いた翻訳小説のタイトルのような物言い。

アナログフィッシュが選んだ新しい音と言葉は、より研ぎ澄まされ鼓膜を揺らす。

余白と予感、断片で描かれる、ぼくらの暮らしの景色。

都市生活者の観察記。
これは、情報ではなく、人間の表現だ。

Analogfish Organize Raft、もしくは、Analogfish Observe Rainbow。
それが泥の船だとしても虹を追って。

やけのはら

中1の時にラジオから流れてきた「Hello」、そこからもう10年ぐらい経った今もずっと変わったり変わらなかったり、シーラカンスみたいな、のんびり深海に住んでいたいのに時代の揺れに敏感な、「アナログフィッシュ」っていうバンド名が妙に似合っているなぁと思っています。

Homecomings 福富優樹

佐々木さんのどこまでも届きそうな伸びやかな歌声にキラキラしたアレンジ、下岡さんの艶かしい声にびたっとハマるリアルな言葉とリズム。それぞれの世界に入れ替わり立ち替わり引き込まれていく。自由に開けてるからどちらの世界も心地よい。交わりそうもない世界だけど、女々しさと愛への執着は一緒なんだろうなぁ。そんなアナログフィッシュのラブソング集。

Awesome City Club PORIN(Vo/Syn)

僕が感じたのは、このアルバムは地上100メートル程上空で、世界を観察して作ったようなアルバムだ。
ドリーミーでいてエッジが効いた歌詞とサウンドは、僕らの抱える矛盾を無言で眺めているようだ。
また今回もドキッとさせられた。

田我流

◆ Analogfish "Baby Soda Pop" (Official Music Video)
https://youtu.be/lHrrqJB5UMc



【RELEASE INFORMATION】

Analogfish / Almost A RainbowAnalogfish『Almost A Rainbow』

2015.09.16 On Sale
PECF-1125 cap-235
¥2,700+税 / 全11曲

[収録曲]
01. Baby Soda Pop
02. F.I.T.
03. Will
04. No Rain (No Rainbow)
05. Tired
06. 今夜のヘッドライン
07. Walls
08. Hate You
09. 夢の中で
10. こうずはかわらない
11. 泥の舟

【LIVE INFORMATION】

TOUR「Almost A Rainbow」

■ 2015.11.07(土) @宮城 仙台 PARK SQUARE
OPEN 18:00 / START 18:30 オールスタンディング
Info : NORTHROAD MUSIC (022-256-1000) http://www.north-road.co.jp/

■ 2015.11.14(土) @愛知 名古屋 CLUB UPSET
OPEN 17:30 / START 18:00 オールスタンディング
Info : JAIL HOUSE (052-936-6041) http://www.jailhouse.jp/

■ 2015.11.15(日) @大阪 心斎橋 Music Club JANUS
OPEN 17:15 / START 18:00 オールスタンディング
Info : 清水音泉 (06-6357-3666) http://www.shimizuonsen.com/

■ 2015.11.17(火) @福岡 福岡 the Voodoo Lounge
OPEN 18:30 / START 19:00 オールスタンディング
Info : BEA (092-712-4221) http://www.bea-net.com/

■ 2015.11.21(土) @東京 渋谷 CLUB QUATTRO
OPEN 17:15 / START 18:00 オールスタンディング
Info : HOT STUFF PROMOTION (03-5720-9999) https://www.red-hot.ne.jp/

出演 : Analogfish
前売 : ¥3,500(D代別) / 当日 : ¥4,000(D代別)

【チケット一般発売】チケットぴあ / ローソンチケット / e+ にて
2015.10.03(土) 10:00~

【オフィシャルサイト先行予約(抽選)】
2015.09.12(土) 12:00 ~ 2015.09.20(日) 23:00


「town meeting 2015」

■ 2015/10/10(土) @東京 SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
Info : HOT STUFF PROMOTION (03-5720-9999) http://www.red-hot.ne.jp/

出演 : Analogfish
OPEN 17:15 / START 18:00 全席指定
前売 : ¥3,800(D代別)

【チケット一般発売】チケットぴあ / ローソンチケット / e+ にて発売中

【ARTIST INFORMATION】

◆ Analogfish オフィシャルサイト ⇒ http://analogfish.com

  • 2015.09.15 (火)

Analogfish / 佐々木健太郎

斉藤州一郎 Analogfish『Almost A Rainbow』SPECIAL INTERVIEW

Analogfish SPECIAL INTERVIEW

最新作「Almost A Rainbow」リリースを記念してfelicity HPで
下岡晃・佐々木健太郎・斉藤州一郎、3名それぞれのソロインタビューを掲載。

Interview&Text : 金子厚武
photo : 笹原清明

ホントは、今後はこのアルバムの中の11曲だけやりたいんですよ。

― まずは3人に共通の質問で、新作に対する手応えを聞かせてください。
そうですね……レコーディングとライブの差を埋めたいって気持ちがどんどんなくなって来てて、ちょっと自分じゃないみたいなところもありますね。結局演奏って、同じものが一度としてないんですよ。で、パッケージングされてるものって、曲に対する理解としてはかなり初期の段階だったりして……だからどうしたいとかではなく、ただそうだなって話なんですけど(笑)。まあ、ホントに自分はどうしたいっていうのが特にないんで、ただ、常に楽しく演奏をしていたいんですよね。

― 下岡さんと健太郎さんは今作に強い手応えがあるとおっしゃっていたのですが……。
ならよかったです(笑)。

― (笑)。前作で三部作に区切りがついたからこそ、今回フレッシュな作品になったという見方はいかがですか?
特にそういう感じはないですね。僕は出てきたものに一生懸命やいやい言って、ドラムを叩いてるだけなんで、前も三部作の最後とか全然考えてなかったし……怒られそうだな(笑)。でも、2人も三部作だからって、そこまで気負ってはなかったと思うんですけどね。今思えば、言葉を紡ぐ人はそういうのもあったのかもしれないけど。

― では前作から11か月という短いスパンでのリリースということに関しては、どんな風に捉えていますか?
そんな感じも特にしないんだよなあ。どのバンドもそうだと思うけど、曲は常に作ってるから、特に今回期間が短かったって感じもしなくて、ただ晃がたくさん曲を作ってて、その中で健ちゃんにはっぱをかけて、今回はこうなったっていう。でも、一年に一枚とか、細かく出していくのは僕は好きですね。次のことを常に考えて、「はい、終わり」「じゃあ、次のこと」っていう方が、性格的に好きなんです。朝ごはんみたいな感じっていうか(笑)、毎日食べなきゃいけないみたいな、それぐらいの感じでやってる方がいいですね。

― 今回のジャケット、朝ごはんっぽいですよね(笑)。
そうだね(笑)。まあ、アルバムとして形にして、プロモーションしたりっていうのが一年に一回あるのが、わりといいのかなって。アルバムを作るってなると、曲の方向性も定まってくるけど、アルバムを作るって言わないと、ただ作ってる感じになるじゃないですか? やっぱり、目標みたいなものがあってやって行く方が、バンドにとってはいいんでしょうね。

― アルバムの方向性に関しては、2人が作る曲に導かれて行った感じでしょうか?
2人はそれぞれ何となく考えてたと思うけど、“F.I.T.”は前のアルバムの時点であったけど入れなかったから、これが次のアルバムのリードになるのかなって思ってたら、他にもいい曲ができていったんです。

― あ、そういえば去年『最近のぼくら』の取材をしたときに、ファレルの“Happy”みたいな方向性の曲があるって言ってたと思うんですけど、もしかして、それが“F.I.T.”のことですか?
そうそう、結局全然違うんだけどね(笑)。前のを去年の春ぐらいに録ってて、今年聴き返してみたら、やっぱり何か違うなって。50年代のビーバップみたいにしたかったんだなってことを、レコーディングして一年くらいしてから気づいたんですよ(笑)。なので、去年録ったくせに、結局最後までああでもないこうでもないってミックスを変えたりしてましたね。

― ドラムの音に関しては、90年代のオルタナティブを意識したそうですね?
BADBADNOTGOODって言ってたでしょ? “Walls”とかはそういう風にしたかったんだけど、やって思ったのは、やっぱり出所が違うっていうか、僕はパンク以降の人間なんで、力入れちゃうんですよ(笑)。ジャズ育ちとかではないんで、何をやっても地が出ちゃうなって。あと今回思ったのは、2人はやっぱり宅録育ちなんですよね。今回すごいそれを感じて、やれるところまでやってもらった方が面白いなって。

― 今って、2人ともかなりデモを作り込むんですか?
健太郎はわりと弾き語りな感じもあるけど、“Baby Soda Pop”は作り込んできたし、“Walls”は完全にBADBADNOTGOODで、“夢の中で”とか“こうずはかわらない”とかは、ベーシックを録った時点ではどうなるかわからなかったけど、晃がうわものを重ねてできて行った感じ。“泥の舟”はわりとそのまんまですけど、僕ホントこの曲好きですね。サビが「泥の舟」って、ホントもう「自分の運命を一生背負ってください」って思いました(笑)。しかも、そのサビを2人でハモってますからね。考え過ぎて考えなくなったような、そんな感じがしますけど。

― 今回楽器の音色はアルバム全体を通じて統一感がありますよね。
そうですね。今回同じセッティングで一日に何曲も録ったりして、“泥の舟”、“Walls”、“今夜のヘッドライン”、“夢の中で”とかが全部同じかな? 今までは晃の音と健太郎の音が違うことも多かったんですけど、今回は晃の「こういう音がいい」っていうので録って、健太郎もその音でっていうのが多かったんです。ちょっとローファイな、モノラルっぽい音というか、何年か前の“平行”って曲もそんな感じだったんですよね。

― ローファイ感がありつつ、でもDTM以降の、2010年代の感覚にアップデートされてるというか。
ノートパソコンで音が録れる時代になって、最初はみんなハイファイな方に行ったけど、でもやっぱりテープ感みたいなのも大事で、こうなってきたんでしょうね。バンド感というか、機械じゃない部分というか、そういうのを求めていた気はします。打ち込みっぽくてもいいんだけど、脳みそまで打ち込みっぽくなくていいというか(笑)、「もうちょっと楽にやってちょうだい」って感じになってきてますね。

― それはプレイ自体もそういう感じ?
演奏に関しては、やっぱり駆け引きなんですよ。3人があんまりベッタリしない、でも離れてないみたいな感じが好きで、ただ、ベッタリしてほしいときもある(笑)。これっていろんなことに通じる話ですけど、そういうのを共有できる人間ってなかなかいないんですよ。僕らは長い間やってきて、それを何となくわかるようになってきたけど、その駆け引きを言葉じゃない部分でもっと上手くやれたらなって、最近は思いますね。

― 例えば、いい距離感で演奏できた曲を挙げるとすると?
“泥の舟”は早かったですね。きっと得意なんですよ、言葉が聴こえやすくて、健太郎と晃がすごい共有してる部分があるっていうか。そういうときは、誰も変なことをしない、その場にわかってない人間がいないっていうかね。構成は間違えるけど(笑)。他の曲はいろいろ試しながらって感じで、それはホント3人の感覚と、仁さんの的確なアドバイスがあってこそなんだけど、でも今回はわりと3人で作った感じもありますね。“Baby Soda Pop”に関しては、方向性が健ちゃんの中にあって、仁さんの引き出しをいっぱい開けてもらった感じでしたけど。

saito_sub_640

― では、個人的に気に入ってる曲を挙げるとすると?
ドラムのテイクに関しては、“Hate You”がすごく好きです。これプリプロのテイクをOKテイクにしたんで、スティックを置く音とか入ってるんです(笑)。演奏してるときの感じと、スピーカーから出てくる音って、やっぱり全然違うんですよね。ミュージシャンはどうしても、演奏してるときの感覚が大事になっちゃうけど、でも実際聴いた印象って、全然違うものなんです。そこをわかってやれるといいなって思うんですけど、だからといって冷静になるのもつまんなくて……大人なので、そこを上手にできればなって(笑)。

― 今回の歌詞に対する印象はいかがですか?
最初に“こうずはかわらない”を聴いたときは、「大丈夫かな?」って思いました(笑)。

― 強いメッセージ性を読み取ることができるタイプの曲ですよね。
そういう曲と、“No Rain(No Rainbow)”みたいなお話っぽい感じの使い分けが上手になったと思います。で、健太郎もそういう部分が前より出てきたと思うんですよね。自分の話じゃないっていうか、実際には自分が入ってるのかもしれないけど、自分の目でしか見れなかったものが、いろんな方向から見てる歌詞に変わってきてるのかなって思いますね。

― 確かに、それはよくわかります。あと今年前半に盛り上がった「シティポップ」についても話しておきたいんですけど、斉藤さんはあの動きをどんな風に見てましたか?
僕はそんなに若手の人のことはよく知らないんですけど、晃がここ何年かで貪欲にライブを見に行くようになったので、そういうフィードバックはあいつから来る部分が大きいと思いますね。でも、作る上で何か影響を受けてるかっていうとよくわからなくて、それよりも、BADBADNOTGOODだったり、アニコレだったり、スミスだったり、後処理に関してはそういう人たちの影響だと思いますけど。

― 斉藤さんも達郎さんはお好きですよね?
「サンデー・ソングブック」を毎週聴いてる時期はありましたけど、いま特別達郎さんを意識してるって感じではないですね。ここ何年かで音楽の聴き方はすごい変わって、最近あんまりCD買わなくて(苦笑)。ちょっと前までソニーのMusic Unlimitedでいろいろ聴いてて、終わっちゃって残念だと思ってたら、Apple Musicが始まって、今はそれですごい聴いてます。あの何も残らない聴き方がすごい新鮮で、あれだと時代があっちこっちに行くのも面白いんですよね。で、今自分が求めてる音っていうのは、熱いんだけど、音は冷めてるみたいな、そういうのを求めてますね。それでいて、やっぱりキャッチーなものが好きなんですよ。贅沢ですよね(笑)。

― 単純に、最近のお気に入りは?
THE OTOGIBANASHI’Sはわりと好きですね。あと最近スライのライブ盤出たじゃないですか? あれすごい面白くて聴いてました。

― では最後に、11月のツアーに向けての展望を話していただけますか?
今回すごい難しいんですよね。もちろん、このアルバムの曲をやることはできるんですけど、昔の曲とのマッチングが難しくて、それをどうやって消化して行こうかっていう。

― それぐらい、ネクストステップに来たアルバムだっていうことですよね。
そうですね、激しくそういう感じかもしれない。アルバムはずっと作ってるけど、何枚かに一枚、そういう過去とのマッチングが難しいアルバムができる、そういう作品なのかなって。だからホントは、今後はこのアルバムの中の11曲だけやりたいんですよ。昔のは一回忘れて棚にしまって、思い出せたらまたやりましょうみたいな。まあ、実際はそういうわけにもいかないので、今の感じで昔の曲もやりつつ、ちゃんとお客さんに満足してもらえるような、そういうツアーにしたいですね。

  • 2015.09.15 (火)

Analogfish / 佐々木健太郎

佐々木健太郎 Analogfish『Almost A Rainbow』SPECIAL INTERVIEW

Analogfish SPECIAL INTERVIEW

最新作「Almost A Rainbow」リリースを記念してfelicity HPで
下岡晃・佐々木健太郎・斉藤州一郎、3名それぞれのソロインタビューを掲載。

Interview&Text : 金子厚武
photo : 笹原清明

Analogfishのメンバーとして、このまま消えるわけにはいかないって気持ちもありました。

― まずは3人に共通の質問で、新作に対する手応えを聞かせてください。
3人ともすごくいいと思えるものができて、この手応えは結構ひさびさだなっていうのが、メンバーの一致した意見としてありますね。これがまたAnalogfishの活動の定点になるような、そういうものができた感じがしてます。前のアルバムが出てから晃がよく話してたのが、『Rubber Soul』と『Revolver』って、質感がすごく似てるじゃないですか? ああいう感じで、『最近のぼくら』と対になるものを作りたいっていう。

― でも、『最近のぼくら』を出して、一回休むっていう案もあったとか。
4年くらい休むか、半年ぐらいですぐに出すかのどっちかだって言ってたんですけど、去年の年末には、何となく2015年にアルバムを出そうって話になってました。そこからお互い曲がたくさんできたんで、これは行けるなって。

― 『最近のぼくら』のときは、ソロとの切り替えに苦労したという話だったと思うのですが、今回に関しては完全に切り替えられたわけですか?
いや、その年末のときはまだスランプから抜け出せてなかったです。晃はもう先に行こうとして曲をどんどん作ってたから、これじゃダメだと思って、そこから頑張った感じですね。村上春樹さんとか、レイモンド・チャンドラーって、習慣的に創作をしてるらしいんですよ。チャンドラーは特に書くことがなくても、一日4時間必ず机に向かうことを習慣にしてて、村上春樹さんも、毎日10枚ずつきっちり書くっていうのを習慣にしてるみたいで、自分もそういう風に作曲を習慣化しようと思ったんです。それを始めたのが今年の頭で、最初はまだ気持ちも落ちてて、モチベーションも上がらなかったけど、無理やり作ってるうちにだんだん作業がのってきて、曲ができるようになったんです。

― 最初にできたのはどの曲ですか?
“Will”はちょうどスミスとかを聴いてたときに書きました。ずっと80年代的なサウンドって受け付けなかったんですけど、あるときピンと来た瞬間があって、すごいはまったんです。ストーン・ローゼズとかも今まであんまり聴けなかったんですけど、このタイミングでハマりましたね。

― 国内の音楽シーンの動きで言うと、今年の前半って「シティポップ」って言葉がすごく使われたじゃないですか? 去年の健太郎さんのソロアルバムは、今思えばその動きと連動していたようにも見えるのですが、実際今の時代感をどんな風に感じていますか?
ソロアルバムを作ったときは、周りの動向とかは特に気にしてなかったですけど、最近Awesome City ClubとかSuchmosとか、いい音楽を鳴らす若い人たちが増えてるなっていうのは思います。あと僕いつもジョギングしてて、山下達郎さんと大瀧詠一さんの「新春放談」を毎日聴いてるんです。なので、音楽そのものというよりも、まず考え方とか哲学にハマって、そういう中で自然とメロディーも近いものになってるのかもしれないです。『レコード・コレクターズ』の「大瀧詠一を感じさせる曲」に“クリスマス・イヴ”が入ってて、それは嬉しかったですね(笑)。

― 哲学というのはどんな部分にハマったんですか?
テレビには出ないとか、武道館はやらないとか、すごく徹底してるじゃないですか? 決めたら貫き通す、あのかっこよさですよね。僕は全然それができてないんで(笑)。

― ちなみに、“Will”の〈She is fish!〉っていう歌詞は、達郎さんの“踊ろよ、フィッシュ”のオマージュだったりするのでしょうか? あの曲の歌詞には「虹」も出てきますが。
あとになって、そう言えばそうだなって気づいたぐらいですね。最初に浮かんだのがさかな的なことで、影響がないと言えば嘘ですけど、意図的ではないです。

― そっか、でもすごいいい曲ですよね。化粧品のCMとかぴったりだなって(笑)。
使ってほしいですねえ(笑)。

― “Will”で歌われてる女性の美しさだったり、“Baby Soda Pop”で歌われてる恋愛のきらめきだったりっていうのは、ソロでパーソナルに向き合ったことで、Analogfishではよりキラキラしてる部分を出しやすくなったということでもあるのでしょうか?
うーん……でも、“Tired”とか“Hate You”に関しては、ホントに内省的な、僕が20代のときに作ってたような、初期衝動を思い出して作ろうと思った曲で、作詞するときに色気を出して、「こういう言葉の方が受け入れられやすいだろう」とか、そういうのも全部度外視して作ったんですよね。

― “Tired”とかはすごく初期っぽいですよね。歌詞に「世界」って出てくるから、“世界は幻”を連想したりもしました。
僕がそういうメッセージを歌うと、3人のシンクロ率が高いっていうか、無理なくアレンジも組み立てられて、3人の力がすごく出る感じがするんですよね。

― 確かに、新作は「この3人ならではのアルバムだな」っていう手応えをすごく感じました。
そうですね。特に何か話し合いをしたわけではないですけど、ホントに3人のいいところが出せた気はしてます。前の作品はいろんなゲストを入れたりした分、今回は原点に戻るじゃないけど、この3人で始めたときの初期衝動を思い出して、いろいろ考えずに作ろうって感じでしたね。

sasaki_sub_640

― アルバムのオープニングを飾る“Baby Soda Pop”はどのように作られたのでしょうか?
最初に曲を持って行ったときに、2人からメロディーも歌詞もすごくいいって言ってもらえたので、自分でもうちょっとわかりやすいデモを作って、それを仁さんに聴いてもらったんです。そうしたら、前作までのイメージとそんなに変わってないから、もうちょっと違う可能性があるんじゃないかって話になって、そこからまたみんなでやり取りをしつつ、アレンジを詰めていった感じです。

― アニコレ風のアレンジは、もともと健太郎さんがイメージしていたものなんですか?
そうですね。ちょうどそのときエクスペリメンタルな、アニマル・コレクティヴとかキシ・バシとかを聴いてて、仁さんと話をしたときに、この曲にそういう感じがはまるかもと思って、アニマル・コレクティヴの“My Girls”をイメージして、アレンジをしていきました。でも、自分一人だったら、絶対このアレンジには行けなかったと思います。

― アレンジに対しての意思疎通も、これまで以上にスムーズだったと言えますか?
仁さんとはもう何枚も作ってるので、関係性はすごくできてますね。仁さんって、曲作りのスタジオから来てくれるんですよ。以前他のプロデューサーとやったときは、レコーディングの現場で「変えた方がいい」って言われて、ワチャワチャしちゃうみたいな感じだったけど(笑)、仁さんとはかなり密にやれてます。レコーディングに入る前も4人で飲みに行って、Analogfishの見え方、世間への出方とか、そういう部分に関しても、仁さんは思ったことを言ってくれるんです。

― あと今回はベースの音が肝で、仁さんから借りたベースが活躍したそうですね。
僕いつもはフェンダーのプレベを使ってるんですけど、仁さんがテスコのベースを持ってきてくれたんです。ヴァンパイア・ウィークエンドのような、10年代のUSアート系バンドの人とかが使ってるビザールなやつなんですけど、しかもフラットワウンドの弦が何年も張りっぱなしで、そのベースでしかありえない音が鳴ってたんですよね。曲のキャラクターを決定しちゃうようなベースなんですけど、それを晃がすごく気に入って、今回使ったんです。この前フラカンのグレート(マエカワ)さんにアルバム聴いてもらったら、「ベースの音がいい」って言ってました。

― プレイヤーとしてはどんな変化がありましたか?
ミディアムスケールで、ちょっとおもちゃっぽい感じなので、正直まだ慣れないっていうのはあります。あってほしい低音が足りないような気がしたり。そこはこれからもっと詰めていきたいところですね。

― では、今回のアルバムの下岡さん曲に対する印象を教えてください。
どの曲もすごい好きなんですけど、今回のアルバムに関しては、佐々木の曲がどう下岡の曲がどうっていうのを超えたところで、ものすごいAnalogfishとしていいものができたっていう気がホントにしてるんです。今回2人の世界観が乖離してないというか、曲のカラーとかも、すごい混ざってる気がするんですよ。たぶん、それはお互い意識してたと思うし、僕も「自分のこの部分がAnalogfish的に機能するだろう」とか、そういうのはかなり意識しました。

― “Baby Soda Pop”とかは、まさにその考えがあったからこそ今回の形になってるわけですよね。
そうですね。仁さんがいてこそっていうのももちろんあるんですけど、今思えば曲作りの段階からそこを意識していたような気がします。

― なぜ今回そういう意識になったんだと思いますか?
たぶん、この前まで三部作って銘打ってやってて、それはそれでよかったんですけど、今回はわりとフラットに、「こういうメッセージで統一しよう」とかなくやれて、自由になれたっていうのが大きかったのかなって。もちろん、前作とかもそのときの最大限自由にやってましたけど、今回はまったくなかったんで。ただ、結局進んでいく方向性に関しては、意図したものではないというか、できた曲によってどんどん変わって行くので、「こっちに行きたい」って思っても、なかなかそうはならないんですよね。今回もお互いの作る曲が方向性を導いてくれて、結果的にフレッシュなものになったんだと思います。

― 下岡さんとも話したんですけど、ある種の「身軽さ」っていうのが大事だったのかもしれないですね。
たぶん、この重苦しい日本のムードに対するカウンターというか、逆にこれくらいポップでビビッドなものの方が、今の雰囲気にはいいんじゃないかと思ったのかもしれないです。まあ、明確に何かを提示したいと思ったっていうよりは、もっと雰囲気というか、シンプルにポップなものを作りたかったっていう感じなんですけど。

― 『荒野 / On the Wild Side』はAnalogfishのメッセージ性にスポットが当たった作品だったと思うんですけど、今回はそれよりもこの3人のAnalogfishでしか作り得ない音楽性の面白さにスポットが当たる作品かなって。
それはまさにそうだと思います。直接的なメッセージだけじゃなく、音像で言えることもいっぱいあると思いますし。

― その点において、今回の佐々木さん曲の貢献っていうのは、やっぱり要素としてものすごく大きいと思うんですよね。
晃が“No Rain(No Rainbow)”を持ってきたのが去年の年末で、そこから焦って僕も曲を作り始めたんです。「いい曲だな、悔しいな」って、すごく思いました。前作で自分の曲を2曲しか入れられなかったのは、誰のせいでもなく自分のせいで、アルバム自体はすごく気に入ってるんですけど、ソングライターの自分としては、不本意な面もあったんですね。なので、Analogfishのメンバーとして、このまま消えるわけにはいかないって気持ちもありました。

― その想いがあったからこその、今回の作品に対する手応えなんだと思います。
もちろん毎回ベストを尽くしてますけど、3人とも手放しでいいと思ってるってことが、確認しなくてもわかる。そういうムードは今回ありますね。晃がすごいペースで曲を作ってきたから、それに刺激されて僕も曲を作って、いい相乗効果もあったと思います。

― では最後に、11月のツアーに向けての展望を話していただけますか?
さっきフラカンのグレートさんと話したって言ったのは、ちょっとしたベース飲み会があったからなんですね。そのとき聞いた話が、フラカンとか、スクービーとか、怒髪天とか、ああいうライブバンドって、モンスターに変わる瞬間があるそうなんです。すげえベーシストたちがそう言うんで、すげえ説得力があって、なので僕らも次のツアーではバンドとしてモンスターになりたいですね。

  • 2015.09.11 (金)
  • EVENT

Homecomings

[ザ・なつやすみバンド『パラード』リリース記念ツアー 夏の終わり篇] at 岡山

homecomings_600LIVE:Homecomings / ザ・なつやすみバンド

会場:YEBISU YA PRO
開場:18:30 開演:19:00
前売:3,000円 当日:3,500円 (1ドリンク別)
※ローソンチケット:69606

問い合わせ:YEBISU YA PRO(TEL:086-222-1015/E-mail: info@yebisuyapro.jp)

  • 2015.09.09 (水)

Spangle call Lilli line

Spangle call Lilli line、5年ぶりニューアルバムリリース!ゲストボーカルにミツメ・川辺素を迎えたリード曲MV公開!!

Spangle call Lilli line / スパングル コール リリ ラインSpangle call Lilli line、5年ぶりニューアルバムリリース!ゲストボーカルにミツメ・川辺素を迎えたリード曲MV公開!!

先日、5年ぶりのワンマンライブ開催がアナウンスされ、チケットも即日ソールドアウトし勢いに乗るSpangle call Lilli line(以下SCLL)が、11月11日に新作「ghost is dead」をリリースすることを発表した。
オリジナルアルバムとしては5年ぶりで、今回は共同プロデュース&ミックスに神田朋樹を迎え、過去最長の制作期間を経て完成した全11曲が収録される。

同時に、インディポップシーン新世代の旗手、川辺素(ミツメ)をゲストボーカルに迎えた新曲「feel uneasy」のミュージックビデオも公開された。
SCLLボーカル大坪加奈とミツメ川辺素による男女ツインボーカルがクロスフェード&カットアップされる斬新なスタイルの楽曲になっている。


◆ Spangle call Lilli line「feel uneasy」feat.moto kawabe from mitsume (Official Music Video)
https://youtu.be/h2FxhiY7qGg



【リリース情報】

Spangle call Lilli line『ghost is dead』

2015.11.11 On Sale
PECF-1128 felicity cap-241 / ¥2,700+税

[収録曲]
01. azure
02. echoes of S
03. ghost in a closet
04. escort & landing
05. feel uneasy
06. dawn draw near
07. iris
08. evoke
09. anthology of time
10. constellation
11. sogna

決して消えない光のように(わずかに)。

マイペースに活動を続ける自由な音楽的姿勢はそのままに。
再燃を見せるポストロックイヤー、絶好のタイミングでリリースされる、5年ぶり待望のニューアルバムはフレッシュなのに貫禄の最高傑作となりました。

5年ぶり待望のニューアルバムはキャリア最高傑作。
共同プロデュース&ミックスに神田朋樹を迎え、改めて自身のサウンドやアイデンティティを突き詰めた作品に。
ポップであることを基軸にしつつ、尖った部分を持ちながらもどこか儚げな抑制の効いたミニマルなエッジ感は魅力に富んだ表現スタイル。
過去最長の制作期間を経て完成した今作は様々なジャンルの音楽の断片を消化しつつも独特なクールネスやメランコリックな色彩感が健在です。
内省的なトーンの中に繊細なメロディが息衝くように聴くごとに味わいを増す感覚があります。
透き通った朝の空気のような清冽で硬質な音世界。
切なさと蒼さが交錯した、やはりスパングルサウンドとしか言いようの無い独自のサウンドスケープに辿り着きました。

2015年、再び盛り上がりを見せるポストロックイヤー、ジャストなタイミングでのリリース。
ポストロック以降の若手バンドへの影響力や彼らからの支持は極めて大きなものがあります。
また、インディポップシーン新世代の旗手、川辺素(ミツメ)をゲストボーカルに迎えているのも話題です(M5. feel uneasy)。

【ライブ情報】

■ 2015年10月2日(金) @渋谷 duo w / OGRE YOU ASSHOLE
■ 2015年10月10日(祝・土) @恵比寿 LIQUIDROOM (ワンマン/SOLDOUT)

◆ Spangle call Lilli line Official Site ⇒ http://lilliline.com/

  • 2015.09.09 (水)

おとぎ話

おとぎ話、7インチ限定ニューシングル「JEALOUS LOVE」を11月3日レコードの日に発売決定!!

おとぎ話サウンド・オブ・ジェラス・ラヴァーズ。

2015 年間ベストアルバムの呼び声高い「カルチャークラブ」から早10カ月。
待望の新曲「JEALOUS LOVE」はクールなアーバン・グルーヴが印象的なダンス・ロック・クロスオーヴァー。
タイトに引き締まったバンド・アンサンブルがダンサブルなディスコ・ロックにチャレンジした新機軸です。
饒舌なサウンド・ボキャブラリー、表現領域の拡大にバンドの好調さが見て取れます。


【リリース情報】

おとぎ話 / JEALOUS LOVEおとぎ話
New Single『JEALOUS LOVE』


2015.11.03 On Sale
HSC-0024 felicity cap-243 / ¥1,500+税
HMV SINGLE CLUB

[収録曲]
SIDE A : JEALOUS LOVE
SIDE B : APRIL FOOL
※7inch のみでのリリースとなります。

◆ おとぎ話 Official Site ⇒ http://otogivanashi.com/

  • 2015.09.09 (水)

Boogie Mann running through with Tavito Nanao / 七尾旅人

Future Running

誰よりもスウィートなJukeプロデューサーと誰よりも越境的なシンガーソングライターが作り出した新時代のポップソング。
Boogie Mannと七尾旅人によるソウルフルなニュースタイルが未来へ駆け出した!


ここ数年、世界のクラブ・シーンで新たなジャンルとして注目を浴びているダンス+ミュージックがジューク/フットワーク(Juke/Footwork)である。80年代世界的に隆盛を極めたシカゴ・ハウスをルーツとし、より高速かつ荒々しいスタイルで確固たるアンダーグランド・ミュージックと進化したゲットーハウスの最進化形として20年の時を経て誕生。シカゴから今や世界の若者たちが夢中になり猛烈なスピードで足を動かすシカゴ特有のダンス〈Footworking〉を踊るためにつくられた音楽でもあるジューク/フットワークはYouTubeなどを通し世界的な広がりをみせていった。〈BPM=160の高速ビート、変拍子と複雑なポリリズム〉この常識はずれの未知なるリズムが世界を席巻していったのである。

シカゴから遠くはなれたここ日本でも数年でジューク/フットワークを作るアーティストが急増。ドラムンベース、ダブステップ、ヒップホップなどシーンを越えて新たなうねりとなっている。ジューク/フットワークが出現する前からシカゴ・ハウスを追いかけ続けてきたレーベル〈BOOTY TUNE〉を始めとして、新宿LOFTで開催されるイベント〈SHIN-JUKE〉や恵比寿KATA + Time Out Cafe&Dinerでのフットワークのダンス・バトル・トーナメント〈Battle Train Tokyo〉など日本独自のスタイルで確固たるシーンが築かれている。

そんなジューク/フットワークのレーベルの一つ〈SHINKARON〉に所属し、日本のジューク・シーンで一際メロウで切ないトラックを作り出しているのが、若きミュージシャン/プロデューサーのBoogieMannである。彼と、早くからジューク/フットワークに魅せられていたシンガーソングライター七尾旅人との出会いがこのジューク史上初かもしれない歌もののジューク曲「Future Running」の誕生に繋がっていく。2013年春、七尾がBoogie Mannの音楽を知り、すぐにネット上で出会ったことによりとてつもない早さで共作が始まる。七尾の「Juke for Teleport Nation」(TELE〇POTION収録)にはBoogie Mannが参加しているが、実はすでにこの時点で「Future Running」の原型は完成しており、何度か七尾がライブで披露しているのである。ジューク・シーンの中でもソウルフルなトラックメイキングが光るBoogie Mannと元来ダンスミュージックへの愛情も強く、シンガーソングライターながらクラブやヒップホップ・シーンにおいても絶大な人気を誇る七尾旅人。Boogie Mannによるトラックに七尾が歌を吹き込む作業は結果、ジューク/フットワークの様にこれまでの音楽では一言では表現し得ないような楽曲を完成させた。

一聴して感じるのはトラック、うたのメロディが持つソウルフルでポップな質感。あるダンスミュージックに対する愛情から始まったからこそ浮かび上がってきた二人の個性が非常にモダンなポップ・ソングを作り出したとも言えるだろう。もちろん、ビートのみならず、声までも切り刻んだジューク・サウンドに心と身体が踊り続けるに決まっている。音楽の未来への希望も感じさせる革新性と普遍性を併せ持つこのコラボレーションはきっとミュージック・シーンに、そしてジューク・シーンにもインパクトを与えるのではないでだろうか?アナログ7inchとデジタルというフォーマットでの発売もソウルのドーナッツ盤とデジタル配信、時代が変われど双方への愛着も想起させる。「Rollin’ Rollin’」、「サーカスナイト」など七尾とダンスミュージックとの親和性は実証済みではあるが、全く新しい〈こえ〉がここにはある。そしてBoogie Mannの際立つオリジナリティはB面に収録されるセルフ・リミックスでもはっきりわかるのでこの稀有なアーティストの今後にもワクワクして欲しい。

  • 2015.09.08 (火)

Analogfish / 佐々木健太郎

アナログフィッシュ、ニューアルバム『Almost A Rainbow』リリースを記念。ツタヤレンタル限定盤が登場!

analogfish_600ニューアルバム『Almost A Rainbow』を9月16日にリリースするアナログフィッシュ。
そのリリースを記念してツタヤレンタル限定盤が9月9日よりレンタル開始。
ニューアルバム『Almost A Rainbow』から「Baby Soda Pop」、「No Rain (No Rainbow)」やお笑いコンビ「オードリー」のライヴ、「まんざいたのしい」のために書き下ろした楽曲、神戸グッゲンハイム邸でのライブ音源も収録!!


【ツタヤレンタル限定盤】

Analogfish / A Young Person’s Guide to AnalogfishAnalogfish
『A Young Person's Guide to Analogfish』

2015.09.09よりレンタル開始

[収録予定曲]
01. Baby Soda Pop / 「Almost A Rainbow」
02. No Rain (No Rainbow) / 「Almost A Rainbow」
03. SHOWがはじまるよ / オードリー ライヴ「まんざいたのしい」提供曲
04. There She Goes (La La La) / 「最近のぼくら」
05. 抱きしめて / 「NEWCLEAR」
06. Hybrid / 「荒野 / on the Wild Side」
07. NO WAY
08. GOLD RUSH
09. 僕ったら
10. Good bye Girlfriend
11. 抱きしめて

Analogfishニューアルバム『Almost A Rainbow』リリースを記念。ツタヤレンタル限定盤が登場。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONやサンボマスターをはじめ、多数のミュージシャンから絶大なる支持を受けるAnalogfishの、他では聴けない、待望のスペシャルCD。

・Baby Soda Pop
・No Rain (No Rainbow)
※ニューアルバム『Almost A Rainbow』からの「超推薦曲」。

・SHOWがはじまるよ
※お笑いコンビ「オードリー」のライヴ、「まんざいたのしい」のために書き下ろした作品。初CD化。

・town meeting 2014 [Live at グッゲンハイム邸]
※2014年10月12日に神戸グッゲンハイム邸で開催された、アコースティック・ライヴ「town meeting 2014」から、選りすぐり楽曲を数曲収録。彼らの神髄であるハーモニーをたっぷり堪能出来ます。

【リリース情報】

Analogfish / Almost A RainbowAnalogfish NEW ALBUM
『Almost A Rainbow』


2015.09.16 On Sale
PECF-1125 cap-235
¥2,700+税 / 全11曲

[収録曲]
01. Baby Soda Pop
02. F.I.T.
03. Will
04. No Rain (No Rainbow)
05. Tired
06. 今夜のヘッドライン
07. Walls
08. Hate You
09. 夢の中で
10. こうずはかわらない
11. 泥の舟

【LIVE INFORMATION】

TOUR「Almost A Rainbow」

■ 2015.11.07(土) @宮城 仙台 PARK SQUARE
OPEN 18:00 / START 18:30 オールスタンディング
Info : NORTHROAD MUSIC (022-256-1000) http://www.north-road.co.jp/

■ 2015.11.14(土) @愛知 名古屋 CLUB UPSET
OPEN 17:30 / START 18:00 オールスタンディング
Info : JAIL HOUSE (052-936-6041) http://www.jailhouse.jp/

■ 2015.11.15(日) @大阪 心斎橋 Music Club JANUS
OPEN 17:15 / START 18:00 オールスタンディング
Info : 清水音泉 (06-6357-3666) http://www.shimizuonsen.com/

■ 2015.11.17(火) @福岡 福岡 the Voodoo Lounge
OPEN 18:30 / START 19:00 オールスタンディング
Info : BEA (092-712-4221) http://www.bea-net.com/

■ 2015.11.21(土) @東京 渋谷 CLUB QUATTRO
OPEN 17:15 / START 18:00 オールスタンディング
Info : HOT STUFF PROMOTION (03-5720-9999) https://www.red-hot.ne.jp/

出演 : Analogfish
前売 : ¥3,500(D代別) / 当日 : ¥4,000(D代別)

【チケット一般発売】チケットぴあ / ローソンチケット / e+ にて
2015.10.03(土) AM10:00~


「town meeting 2015」

■ 2015/10/10(土) @東京 SHIBUYA PLEASURE PLEASURE
Info : HOT STUFF PROMOTION (03-5720-9999) http://www.red-hot.ne.jp/

出演 : Analogfish
OPEN 17:15 / START 18:00 全席指定
前売 : ¥3,800(D代別)

【チケット一般発売】チケットぴあ / ローソンチケット / e+ にて
2015.08.29(土) AM10:00~

【Analogfish】

3ピースにして、2ヴォーカル+1コーラス。
唯一無比のハーモニーを響かせる、希代のロックバンド。
vo,gtr下岡晃の世に問う社会的なリリックと、vo,bass佐々木健太郎の熱々な人間賛歌が、見事に交差する楽曲群と、
drs,cho斉藤州一郎のしなやかかつファットなプレイに、やられっぱなしの諸氏多し。
http://analogfish.com/

  • 2015.09.05 (土)
  • EVENT

Homecomings

[加賀温泉郷フェス2015] at 石川

homecomings_600LIVE:Homecomings / TOKYO No.1 SOUL SET / OL Killer / tofubeats / U-zhaan×KAKATO(環ROY×鎮座DOPENESS)/ くもゆき / N'夙川BOYS / カラスは真っ白 / Yun*chi / TREKKIE TRAX feat. ナマコプリ / PARKGOLF / YOCO ORGAN / DJ 加賀温泉 and more

会場:柴山潟湖畔公園
開場:9:00 開演:10:00
前売:4,500円 当日:5,500円
※ぴあ(Pコード:266-120)、ローソンチケット(Lコード:52505)、e+

問い合わせ:サウンド・ソニック (TEL:076-291-7800 ※平日10時~18時)
http://kaga-fes.com/2015/index.php

  • 2015.09.05 (土)
  • EVENT

Analogfish

[OTODAMA’15 ~音泉魂~ 『闘魂編』] at 大阪

analogfish_600会場 : 大阪・泉大津フェニックス
    泉大津市夕凪町 1丁目 芝生広場

開場 : 10:30 開演 : 11:30(予定)
※雨天決行/荒天中止

出演:Analogfish and more!!

チケット:5日 6,800円 2日券 11,000円
※小学生以下入場無料

【一般発売】
07/04(土)~

【INFO】
清水音泉 06-6357-3666(平日12:00~17:00)

MONTHLY
CATEGORY
  • BOOKING(ライブのブッキング&お問い合わせはコチラ!)