INTERVIEW

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2016.04.24 新代田FEVER Analogfish x Alfred Beach Sandal 直前スペシャル対談 Analogfish佐々木健太郎 x Alfred Beach Sandal

  • 2016.04.08
2016.04.24 新代田FEVER Analogfish x Alfred Beach Sandal 直前スペシャル対談
Analogfish佐々木健太郎 x Alfred Beach Sandal

インタビュー:金子厚武

新代田FEVERを舞台に、4月と6月に隔月で開催されるAnalogfishの2マンシリーズ。その第一回にあたる4月24日の対バンに選ばれたのは、Alfred Beach Sandalだ。同じfelicity所属の2組ではあるが、これまで主だった交流はなかったとのこと。しかし、改めて両者を並べて聴いてみると、ライブにおける3ピース編成や、ループを軸としたグルーヴの構築方法など、実は共通点の多い組み合わせであることが見えてくる。それでは、イベントに先駆けて、Analogfishの佐々木健太郎とAlfred Beach Sandalこと北里彰久の対談をお届けしよう。

― まずは2マンの相手にAlfred Beach Sandalを選んだ理由を教えてください。
佐々木 うち(felicity)のボスの櫻木さんがよく「ビーサンがいい」って言ってて、僕は最初「モノポリー」を聴かせてもらったんですけど、7thの使い方がすごい好きで、ライトニン・ホプキンスや、ロバート・ジョンソンのようなトラディショナルなブルースの要素も感じながら、ちゃんと今の音楽になってて、かっこいいなって思って。
北里 7thはいいですよね。好きです。
佐々木 いろんな曲で出てくる7thの感じがツボだなって。
北里 ついついやっちゃいますね。まあ、ブルースとかジャズが好きっていう、それだけっちゃそれだけなんですけど、響きが曖昧っていうか、なんかいいんですよね。泣き笑いみたいな、どっちでもないみたいな感じが、僕は味わい深く感じます。

― AnalogfishとAlfred Beach Sandalを改めて並べて聴いてみると、結構音楽的な共通点があって、音数少ない中でループを軸にグルーヴを構築していて、でもちゃんとポップミュージックになってる。あと今のビーサンはある意味3ピースバンドだから、そこも一緒だなって。北里さんは3ピースに対するこだわりってあるんですか?
北里 よく思うのは、チームと個人のちょうど間くらいの感じだなっていうか、4だとチームプレイな気がするんですけど、3だとそれぞれが個で、でもチームでもあるみたいな、一番スリリングな形だなって。その分ごまかしがきかないとも思うんですけど。
佐々木 僕らにもいろんな時期があって、3ピースで表現できることに限界を感じて、4人になったときもあったし、同期ものもやったりしてるし、でも自分が一番気に入ってるのはやっぱりトリオで、ステージの見え方としてもトリオが一番好きです。
北里 全員の顔が見えるっていいですよね。でも、3ピースで曲を作るときって、バンドによって全然違うと思うんで、他のバンドがどうやってるのかは気になりますね。
佐々木 Analogfishは、スタジオでギターを弾いて、他のメンバーにテンポとか言って、セッションしてだんだん作り上げていく感じのもあるし、デモでちゃんと構築して作って、それをメンバーに聴いてもらうのもあるし、いろいろですね。

― Analogfishは佐々木さんと下岡さんと、ソングライターが2人いるわけですけど、佐々木さんはどっちのパターンが多いですか?
佐々木 僕はわりとデモを作って、メンバーに聴かせて、それを崩してもらうって感じです。下岡は結構僕らの演奏からアイデアが閃いたりするみたいで、セッションの感じが強いかもしれない。

― ビーサンはどうですか?
北里 『Unknown Moments』に関しては、セッション的な感じの方が圧倒的に多いです。かけらみたいなアイデアができたら、持ってって合わせてみて、また家に持って帰って考えるみたいな。結構リズムパターンとかベースラインから作ることも多くて、他の2人(岩見継吾/ウッドベース、光永渉/ドラム)が結構アイデアを言う人たちなので、いろいろ試しながらやった気がします。
佐々木 3人で揃ってスタジオに入る回数は多いんですか?
北里 いや、普通のバンドと比べたらそうでもないんじゃないですかね。他2人ともいろいろやっててめっちゃ忙しいんで。アルバム作るってなったときは流石に回数増やしましたけど、それでも週に1~2回だから、普通のバンドってそれくらいですよね?
佐々木 うちらはそうっすね。
北里 うちらは追い込みでそれくらいな感じです。2人とも出身がジャズとかだったりして、セッション的な感覚が強いから、パッと行ってパッと合わすみたいな感じでも、形にはすぐしてくれるんで、そこからどう余計なものを削るかって考え方だったかもしれない。作り始めはギターと歌って感じですか?
佐々木 最初はギターと歌で、テレコ置いて、少しずつ作ってく感じですね。
北里 歌の意識が強いんですかね?
佐々木 たぶん、僕の方が歌の意識が強いかもしれない。

sasaki

― Analogfishはどちらかというとギターボーカルの人の方がリズム重視で、ベースボーカルの人の方が歌重視なんですよね。
北里 へえ、面白い。
佐々木 最近は僕作り方を詞先にしてるんですよ。ずっとメロディーからだったんですけど、メロディーを先に作って、そこに詞を当てはめるのって、すごい難しいなって思って、詞を先に書いちゃって、そこにメロディーをつけるっていうのを、ここ2~3年やってて。そっちの方がメロディーの自由度を高くできることもあるんだなって。
北里 僕は同時にバチコーンって1フレーズ来るまで待つ感じかなあ。一個パンチライン的なものが決まれば、それに合わせて、そこから全体の流れも見えてくるから、どっちかが先っていうのはあんまりないかもしれないです。
佐々木 両方同時?
北里 結局言葉が決まればなんとなくリズムの感じも見えてくるし、メロディーも、一番聴かせたい部分がガツッとなってれば、そこに向けて前後の流れも埋めるみたいな、そういう感じですね。もちろん、思いついたときにメロディーとか歌詞をメモしたりはするんですけど、墓場みたいになってます、そういうの。

― ボツネタの墓場が(笑)。歌とリズムと、どっちが軸みたいなのってありますか?
北里 うーん……どれかがどれかの先に立ってるって感覚はあんまりないかもしれないです。結局全体でサウンドしてるかどうかみたいなことだったりするので……これがもっとポップス的な、イントロがあって、Aメロ、Bメロ、サビみたいな流れをちゃんと汲む曲だったら、また考え方変わると思うけど、僕の曲はわりとループ主体のものが多くて、ループの中でどう組み立てるかって感じだったりするので、そうなると、その1ループがちゃんとサウンドしてるかどうかみたいな感じだったりするから、メロディー、言葉、リズムとかって、それぞれ別個にある感じとはちょっと違うかもしれないです。
佐々木 僕ビーサン聴いてて思ったのが、いわゆる邦楽的な、ABサビみたいな構成になってないなってことで、邦楽ってちゃんとサビがないと終われないみたいなのがある気がするけど、ビーサンはサビがなくても一曲もたせられてる感じがすごいと思って、それは僕も挑戦したいと思ってるとこなんですけど。
北里 結構ちゃんとサビを欲しますか?
佐々木 サビがないと不安になっちゃうんで(笑)。
北里 最近はわりと歌ものっぽい感覚もやってみようみたいな感じになってるんですけど、そもそも説明的な音楽があんまり好きじゃないんですよね。聴く人を誘導してる感じがするっていうか、もうちょっと広い、余地があるものの方が好きだから、今みたいな感じになってるのかもしれない。でも、それってサビがあるないの問題じゃないとも思うんですけど。

― Analogfishは下岡さんの曲がループ主体のことが多いですよね。特に最近は。
佐々木 確かに、リズム隊に対するこだわりが強くて、そこさえちゃんとすれば、あとは何とでもなるってくらい、最近は凝って作ってます。

― ビーサンの『Unknown Moments』には5lackが参加してたり、Analogfishも過去にやけのはらさんや田我流さんとコラボレーションしてたり、ヒップホップとの距離感も共通点で、そこももちろん「ループ主体」だからこそだと思うんですけど、そもそもループ主体になってるルーツってどこにあるんでしょうか?
北里 中高とかで聴いてたのって、ロックでもクラブミュージックとクロスオーバーしてるみたいなやつが多くて、ループっぽいやつが多かったから、それが刷り込まれてるのかもしれない。20歳くらいのときはRAWLIFEに結構くらったから、felicityも最初ハードコアのイメージが強かったり。あとは自分でギターを触り始めても、ブルースとかが面白くて、ずっと繰り返しなんだけど、グルーヴがあって、ポップス的な心地よさよりも、そっちの方に最初行ってたからかもしれないです。
佐々木 ブルースだと誰が好きなんですか?
北里 ジョン・リー・フッカー好きですね。顔がいいですよね、みんな大体。顔からもうグルーヴが出てますもんね。それだけでわからせてくれる。1ループ、顔、そういうのにワッとなりがち(笑)。でも、歌メロの心地よさも最近感じるようになりました。カラオケとか行くようになって、昔のポップスとかやっぱよくできてんなって思ったり。
佐々木 僕もカラオケはよく行きますね。
北里 何歌いますか?
佐々木 山下達郎とか大瀧詠一とかですね。
北里 いいですよね。

abs

― 北里さん何歌うんですか?
北里 大体1990sですけど、わりと女の人の曲の方が得意っていうか、自分の声質に合ってて、テレサ・テンとか好きですね。
佐々木 好きなボーカリストとか、影響を受けたボーカリストってどういう人ですか?
北里 エイミー・ワインハウスはボーカリストとしてすごいなって。あとスリム・スミスってレゲエの人。すぐ死んじゃったんですけど、男の人なんだけど、すごい美しい声で。パッと思い浮かぶのはその辺かなあ……「自分はボーカリスト」って感覚ですか?
佐々木 どれかひとつ取れって言われたら、「歌」ですね。ボーカリストだと思ってます。

― 佐々木さんの理想のボーカル像は?
佐々木 いろんな人がいますけど……アレサ・フランクリンとか、最近はルーファス・ウェインライトとか。
北里 ルーファスいいですよね。俺も好きです。一番最近出したアルバム聴きました?マーク・ロンソンがプロデュースしてるやつ(『Out of the Game』)で、それめちゃめちゃよくて。
佐々木 いえ、まだ聴いてないです。聴いてみますね。ルーファスは曲が変で、声いいなって。
北里 わりとすぐお腹いっぱいになるけど、それがよさなんですよね(笑)。

― 北里さんは「影響を受けたボーカリスト」っていうと、エイミーとかはまた違いますよね。
北里 そうですね。声質はチョイスできないもんだから、自分の声がどういう感じの音楽に一番いいのかみたいなのことは、歌うときに考えるかな。でもまあ、今まで歌ってて楽しいと思ってなかったんで。
佐々木 「ギターの方が」って感じだったんですか?
北里 というか……ギターも楽しくなかったです(笑)。

― 何で音楽やってたんですか?(笑)
北里 他にやることがなかったから(笑)。まあ、それは冗談ですけど、自分が思いついたことを形にしていく作業が面白いみたいなことですね。アイデアを具現化していくことが楽しい。自分がプレイヤーとして秀でてるかみたいなことはよくわからないし、歌ってて楽しいなっていうのも去年くらいからやっと思うようになったんで。
佐々木 その温度感にしては、ギターも歌も上手いですよね。
北里 いや、結構はったりですよ(笑)。それっぽくやってるだけで、ギターは全然上手くないです、ホントに。自分のできることしかできないです。
佐々木 何かのインタビューで、「最初はBOREDOMSみたいなことをやってたって言ってましたよね?
北里 BOREDOMSみたいだったわけではないんですけど、最初に組んだバンドはそういうジャンクっぽい感じも影響受けてましたね。その頃は叫んでるだけで、もっとグチャグチャというか、歌っぽいものよりも、パンクっぽいものの方が好きで、でも今は自然と歌ってますね……あんまり周りに不良がいなかったからかなあ(笑)。

― 佐々木さんはここ最近でボーカリストとしての意識に何か変化はありましたか?
佐々木 山下達郎のラジオの昔のものをよくYouTubeで聴いてるんですけど、シュガーベイブの頃、22歳とかでも歌めちゃめちゃ上手くて、歌唱力があるって、それだけでひとつの価値だなって思って、もっと上手くなりたいと思って練習してます。
北里 どういう練習してますか?
佐々木 カラオケ行って、ひたすら(笑)。
北里 俺もそうだなあ。

― ボイトレとかってやられてるんですか?
佐々木 今行ってみたいですね。ちゃんと基礎からやり直したいなって。
北里 ボイトレ必要なさそうに思いますけどね。
佐々木 一回ポリープができて手術したことがあって、無駄な力が入ってたんだと思うんですよ。なので、壊さない喉を作りたいなって。Analogfishって、下岡がすごいリリックの人だし、僕がAnalogfishでどう機能できるかって言ったら、歌が自分を一番出せる美味しいところだと思うから、そこに価値があるというか、そこをもっと伸ばしたいと思ってます。

― では最後に、ライブ当日の4月24日に向けて、一言ずついただけますか?それぞれ去年出た新作からのモードの変化などあれば、教えてください。
北里 ちょっとモードは変わってると思うんですけど、ライブではそんなに出してる感じじゃないから……でも、いい感じだと思います。楽しいライブをします(笑)。
佐々木 2マン企画を隔月でやっていって、対バンの人たちから刺激をもらって、また新しいモードを作っていけたらいいなって思ってます。新曲かリアレンジか、間に合えばできるように、いろいろチャレンジしたいですね。



Analogfish x Alfred Beach Sandal

2016/04/24(日) @新代田FEVER
開場 18:00 / 開演 18:30
前売 3,500円(D代 600円別)

【出演】Analogfish / Alfred Beach Sandal

【チケット一般発売中】
ローチケ(Lコード:72515)/ぴあ(Pコード:290-117)/e+

【INFO】HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999



Analogfish x トリプルファイヤー

2016/06/25(土) @新代田FEVER
開場 18:00 / 開演 18:30
前売 3,500円(D代 600円別)

【出演】Analogfish / トリプルファイヤー

【チケット一般発売中】
ローチケ(Lコード:72516)/ぴあ(Pコード:290-118)/e+

【INFO】HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999



「Natsufish TOUR 2016」

2016/07/09(土) @名古屋RAD HALL
開場 18:00 / 開演 18:30
INFO JAIL HOUSE 052-936-6041

2016/07/10(日) @心斎橋Music Club JANUS
開場 18:00 / 開演 18:30
INFO 清水音泉 06-6357-3666

2016/08/10(水) @渋谷CLUB QUATTRO
開場 18:15 / 開演 19:00
INFO HOT STUFF PROMOTION

【出演】Analogfish

【チケット】前売 3,500円(D代別)

【一般発売】
・名古屋と大阪公演は5/28(土)10:00~
・渋谷公演は6/26(日)10:00~
ローチケ/ぴあ/e+
[Pコード] 名古屋(295-315) 大阪(295-748) 渋谷(294-703)
[Lコード] 名古屋(42683) 大阪(56806) 渋谷(74496)
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  • 2015.09.16 On Sale
  • PECF-1125 / felicity cap-235
    [CD] ¥2,700 with tax

<TRACK LIST>

  • Baby Soda Pop
  • F.I.T.
  • Will
  • No Rain (No Rainbow)
  • Tired
  • 今夜のヘッドライン
  • Walls
  • Hate You
  • 夢の中で
  • こうずはかわらない
  • 泥の舟
 -
  • 2015.08.26 On Sale
  • PECF-1124 / felicity cap-232
    [CD] ¥2,400 with tax

<TRACK LIST>

  • 名場面
  • Supper Club
  • Cool Rununings
  • Dynamo Cycle
  • 祭りの季節
  • おもかげ
  • Fugue State (feat. 5lack)
  • Town Meeting (prod. by STUTS)
  • Honeymoon
  • Swallow
VIDEO


PROFILE
Analogfishアナログフィッシュ
2016.04.24 新代田FEVER Analogfish x Alfred Beach Sandal 直前スペシャル対談 Analogfish佐々木健太郎 x Alfred Beach Sandal3ピースにして、2ヴォーカル+1コーラス。
唯一無比のハーモニーを響かせる、希代のロックバンド。
vo,gtr 下岡晃の世に問う社会的なリリックと、
vo,bass 佐々木健太郎の熱々な人間賛歌が、見事に交差する楽曲群と、
drs,cho 斉藤州一郎のしなやかかつファットなプレイに、やられっぱなしの諸氏多し。
2015年9月16日に9th Album「Almost A Rainbow」をリリース。
Official WEB→ analogfish.com
Alfred Beach Sandalアルフレッド・ビーチ・サンダル
Alfred Beach Sandal2009年に北里彰久(Vo, Gt)のフリーフォームなソロユニットとして活動開始。
ロックやラテン、ブラックミュージックなど、雑多なジャンルをデタラメにコラージュした上に無理矢理ABS印のシールを貼りつけたような唯一無二 の音楽性で、真面目に暮らしている。
2013年のアルバム”Dead Montano”以降は、岩見継吾(Wb)、光永渉(Dr)とのトリオ編成を軸として、美学をつきつめ中。

http://alfredbeachsandal.com/
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