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2016.01

  • 2016.01.31 (日)
  • EVENT

YOLZ IN THE SKY

[僕の京都を壊して~YOLZ IN THE SKY『HOTEL』RELEASE PARTY] at 京都・METRO

yozl_hotel_main_会場:京都・METRO

出演:YOLZ IN THE SKY / group_inou / FLUID

OPEN 18:00 / START 18:30 

TICKET:チケット : チケットぴあ(P:284-164) / ローソンチケット(L:57371) / e+

INFO: 京都・METRO

ILLCAR_ART_PHOTO_750
group_inou
imai[TRACK]とcp[MC]からなるユニット。
唯一無二の音楽性とライブパフォーマンスで破竹の快進撃を展開中。国内外を問わず、あらゆるミュージシャンと共演し、世界規模のコンテスト"Diesel-U-Music Awards 2006"でJAPAN WINNERを獲得。"FUJI ROCK FESTIVAL"、"RISING SUN ROCK FESTIVAL"、"COUNTDOWN JAPAN"等の大型フェスに出演。これまでに4枚のフルアルバムを発表。いずれもロングセールスを続けている。

Šî–{ CMYK
FLUID
京都で活動するサイバーパンクバンドFLUID。アニメチックな世界観と電子音の目まぐるしい交差交錯は、チカチカの蛍光電球を見ているかのようでバッ ド?グッド?トリップ 必死な覚醒ミュージック。これまでに3枚のアルバムをリリース、色々とコンピ等に参加、『僕の京都を壊して』を不定期で開催。

  • 2016.01.29 (金)
  • EVENT

Analogfish

[The Flickers presents “SUMMER OF LOVE”] at 東京

analogfish_600LIVE:Analogfish / The Flickers / SAKANAMON

会場 : 新宿MARZ

OPEN 18:30 / START 19:00

TICKET:前売2,500円 / 当日3,000円(ドリンク代別)

詳細:Livemasters Inc.

  • 2016.01.28 (木)

Phew

Phew『ニューワールド』発売記念インタビュー

Phew『ニューワールド』発売記念インタビュー

文 村尾泰郎
写真 米田知子

前作『ファイヴ・フィンガー・ディスカウント』から5年振り。そして、オリジナル・アルバムとしては20年振りの新作となる『ニューワールド』は、長嶌寛幸、向島ゆり子、ジョン・ディードリッヒ(ディアフーフ)をゲストに迎えて、電子音やリズムボックスで構築された異形のポップス。そこにはクラウト・ロックの鬼才、コニー・プランクの音響センスもしっかりと受け継がれ、Phewの歌声を孤高の預言者のように浮かび上がらせる。時代の閉塞感を感じながら、Phewが目指した〈新しい世界〉とはどんな場所だったのか。

― 最近のライヴではアナログシンセを使った即興演奏をされていますが、『ニューワールド』も電子音が中心になっていますね。やはりライヴと関係が深いアルバムなのでしょうか。
最初に(現在のスタイルの)ライヴをやったのが2013年の6月で、はっきり憶えてるんですよ。デビューみたいに思ってたから。だから、このアルバムは、第2のデビュー・アルバムだと思っています。

― 気分を新たにするような、何か大きな変化が自分のなかであったんですか?
ずっとこういう音楽をやってみたかったんです、電子音楽を。ただ80年代初めとか70年代後半って、すごく高価なものだったんですよ、シンセサイザーって。だから、個人で買って(演奏を)やるってことは考えられなかった、でも震災があって、円高になった時に、自分が好きだったリズムボックスとシンセが手の届く価格で出始めたんです。まずリズムボックスを手に入れて、その次に、新しい機材なんですけれど、ドローン・コマンダーという持続音が出るシンプルな作りのシンセサイザーを買ったんです。リズムボックスとこれがあれば音楽を作れると思って、2013年6月にスーパーデラックスでライヴをやったんです。

― 機材が手軽に手に入るようになったことで、長年やりたかった音楽に挑戦できるようになったと。
あと、当時は引きこもりたい気分で、ひとりでできる音楽の形を模索していました。誰かと一緒にやるより世界は小さくなってしまうかもしれないけど、自分が思ったことを何の縛りもなくできるし。

― なるほど。シンセだと手軽で音色も豊かだし、ひとりで演奏するにはうってつけですね。
そうですね。私、自分ではまともに何の楽器も演奏できないんですけど、アナログシンセだったらピッチも自分で決められるし、身体の延長で演奏できるところが、自分に合っていると思います。といっても、まだまだ手探り状態で、偶然、出た音を〈あ、面白い〉と思って使ったりしています。

― クラウトロックとか初期ニューウェイヴのアーティストも、そういう発見を大事にしていました。
あの時代の人達はそうですよね。そういう感覚は大切だと思います。

― やはり、シンセで重要なのは音色でしょうか?
音色については、こだわりました。演奏の内容じゃなくて音色。生の音は、すごく幅があるのですが、電子音に関してはダメなものはダメ。このアルバムには自分の好きな音色しか入ってません。

― 好きな電子音が明確にある。
それは個人的な体験、記憶のなかにある音なんだと思います。昔見たTVや映画で鳴っていた電子音とか。それはテープだったり、モーグのモジュラーシンセの音だったりするんですけど。あと、『ヨーロッパ特急』までのクラフトワークが大好きでした。曲も好きでしたが、メロトロンやミニモーグの音色に負うところも大きいです。

― アナログシンセをプレイすることで曲作りのアプローチは変化しました?
歌が基本にあるのはこれまでと変わりませんね。歌の延長で電子音が鳴っています。(電子音は)すごく身体的なものなんです。自分の身体の延長で、自分と一緒に音が踊ると言ったら変ですけど、ダンスするみたいな感じです。

― とてもフィジカルな関係なんですね。ヴォーカルで気をつけたことは何かありますか?
ヴォーカルが一番簡単かな。自分がイメージしたことがそのまま表現できるのはヴォーカルだけ。ほかは〈あれ?〉みたいな、事故的な要素がすごくあるんですけど。

― いつも即興で歌われているそうですが、歌う前にどんな風に歌うとか、ある程度イメージするんですか?
それはあんまりないですね。〈できるだろう〉っていう妙な確信があるだけで(笑)。でも、自分の衝動に任せてとか、そういうのでもなくて。若い時は直感に導かれるままでしたけど、今は経験の蓄積があるので歌いながら全体を構成していく感じですね。

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― 今回、曲作りに関してはどんな風に進めていったのでしょうか。
大部分の曲は、私がベーシックを録って、シンセやリズムボックス、声を重ねていきました。そのラフなものを整理整頓して聴きやすくしてくれたのが長嶌(寛幸)さんです。長嶌さんとはビッグ・ピクチャーを一緒にやっていたし、音に対する信頼感がすごくあるのでサウンド面は全面的に任せました。

― 今回のアルバムは音響もユニークですね。Phewさんのファースト・アルバム『Phew』はコニー・プランクのスタジオでレコーディングされましたが、あの立体的なサウンドが見事に再現されている。
コニー・プランクやホルガー・シューカイとレコーディングしたことは自分にとって大きな体験でした。〈音を見る〉ことを学びました。

― 〈音を見る〉というと?
例えばステレオがあるじゃないですか。で、普通真ん中から歌が出てきますよね。コニー・プランクの音響はステレオなのにもうふたつスピーカーがあって、そのなかで音が回転したり、止まったり、あるいは上から降ってきたりします。そういう感覚を長嶌さんがわかってくれるっていうのは大きいですね。

― ほんと不思議なサウンドですよね。収録曲についてですが、前作は全曲カヴァーでしたが今回は「浜辺の歌」「チャイニーズ・ロックス」のカヴァーが収録されています。この2曲を選んだ理由は?
〈チャイニーズ・ロックス〉で歌われてる救いのなさと離人感。それが去年から今年(2014年から2015年)にかけての自分の個人的な気分と非常にマッチしたのでカヴァーしました。〈チャイニーズ・ロックス〉の2番で〈チャイニーズ・ロックス(ドラッグ)を買って帰ってきたら、シャワーカーテンの後ろでガールフレンドが倒れてた〉みたいな歌詞が出てくるんですけど、〈そのガールフレンドってどんな人だったのかな?〉って考えはじめて・・・〈どこにいるの〉と〈また会いましょう〉はそのガールフレンドが歌っているっていう設定になっています。

― 「チャイニーズ・ロックス」って電子音をバックに歌うとより絶望感が増しますね。
密室っぽいですしね。ハートフレイカーズの〈チャイニーズ・ロックス〉と〈ボーン・トゥ・ルーズ〉のシングルはリリースされた当時すごくよく聴いてたんですよ。当時の自分の気分にすごくぴったりして。

― そういえば「終曲2015」という曲がありますが、デビュー曲「終曲」とどういう繋がりがあるのでしょうか。
〈終曲〉をシングルが出したのは1980年だったんですけど、当時、すごく閉塞感を感じていました。世の中は浮かれてましたけど。今の時代の重苦しさ・風通しの悪さは、1980年に個人で感じていたものと比べられるものではないとは思うのですが、今年はよく当時のことを思い返しました。90年代ゼロ年代よりも、生々しくより近い過去に感じられました。80年代に感じていた息苦しさと現在の重苦しさ、歌にすれば、その差異が見えてくるかもと思って、曲を作りました。

― 確かにそうですよね。「浜辺の歌」は、そんな息苦しい世界に対して別れを告げているようです。
ああ、そう聴こえるかもしれないなと思いながら、録音しました。ちょっと超越的ですからね、歌詞の内容が。今の世界に別れを告げるというよりは、あの曲で「明るい哀しみ」を表現したかった。

― Phewさんにとって歌詞は重要なものですか?
アルバムの場合は歌詞から先に作りますね。いつも難しいなって思ってることなんですけど、(歌詞は)目に見える足場みたいなものなんですよ。足場なしでやるのもすごく好きなんですけど、ただ今回はポップスのつもりで出したから。広く人に聴いてもらえるもの、聴きやすいものっていう視点があったんで。

― 歌詞に共通するテーマやイメージはありました?
最初は、〈逃避〉だったんですよね。だけど作った後で、自分の想像力の世界は現実にすごく影響されてるんだなってわかりました。これまで音楽っていうのは逃避できる場所だったんですけども、今回アルバムを作っていて〈ああ、もう逃げられないんだな、現実から〉って。

― アルバムを聴いて感じたのは、今の自分を全部捨て去って、新しい場所、〈ニューワールド〉に辿り着きたいという願いでした。
それが辿り着けないっていうことですよね。21世紀を生き抜くぞ、っていう決意はありますけど。まあ、今回のコンセプトといえばそれかな。

― Phewさんにとって〈ニューワールド〉ってどんな場所なんですか?
ディストピア的なものでもないし、ユートピア的なものでもないし。二元論的な世界ではなく、かといって、より高次の存在もない、なんにもない、バラバラなところですかね(笑)3次元以上想像できないので。

― 閉塞感や絶望を越えた虚無な世界(笑)。
アルバムを作り始めた時は閉塞感を感じてたんですけど、最近はそういう気分にも飽きてきた。でも、すべてを諦めたわけじゃないんです。怒りもありますから。今はただ、しっかり立っていようと。これからもっとすごいことがどんどん起こるかもしれない。だけど、それに吹き飛ばされないように、しっかり立っていようっていうことかな。そのためには、自分にとって音楽はとても大切なものなんです。

― 「また会いましょう」の歌詞にもありますね。「私は一人で立っている いやだと言う」。
あははは。言ってましたっけ。

― このフレーズにPhewさんのアティテュードを感じて痺れました。2月には新作のツアーが始まりますが、どんな内容になりそうですか?
大阪、名古屋、静岡と行くんですけども、それは一人でやります。これまでやってきた電子音響の、即興のセットも交えてアルバムの曲を一人でやる、みたいなかたちになります。3月はドイツ文化センターで、向島ゆり子さんとかPAに内田直樹さんに来てもらってやるんですけど、それはこれまで私と向島さんとでやってきたアコースティックな歌のセットと今回のアルバムの曲を、そのまま再現はできないと思いますけど、またちょっと違ったかたちでやるつもりです。

― 電子音楽の即興ライヴの時って、出たとこまかせで演奏しているんですか?
いえ、大きな流れは考えてて。あと、使う機材は前もって選びます。それでだいたいの流れが決まるし、練習する時もありますね。

― ライヴ会場で電子音楽のCD-Rを販売されているじゃないですか。その内容も素晴らしいですが、『ニューワールド』をそうした即興演奏にしなかったのは、さっき話にもあったように〈ポップス〉ということを意識されたからなんですか?
そうですね。スーパーデラックスでライヴをやることが多かったんですけど、(会場の近くにある)六本木ヒルズを見上げながら、〈この終わりかかった世界に向けてCDを出すぞ!〉って決意した(笑)。やっぱり相手が六本木ヒルズだから、ちゃんとしたものを出さないと。

― ヒルズ vs  Phew!(笑)。すごい闘いですね。2月のライヴでは電子音楽のCD-Rの新しい作品も聴くことができるんでしょうか?
いま、録音しています。これまでのCD-Rよも即興に近いもので、歌なしの純粋電子音楽です。ツアーに間に合えば持って行きたいと思ってます。間に合うかどうかわからないけど。

― ぜひ、間に合わせてください!
頑張ります(笑)

  • 2016.01.28 (木)

Phew

Phew、20年ぶりとなるソロ・オリジナルアルバムのリリースツアーがいよいよ開始。会場限定で電子音楽新作アルバム『JAMMING』も発売!flicity HPにスペシャルインタビューも掲載!!

Phew / フュー時代の音と唯一の響きを持つ声で我々を驚かし続けてきた日本が誇るパンク・レジェンドPhew。
20年ぶりとなるソロ・オリジナルアルバムのリリースツアーがいよいよ2月5日名古屋・得三より開始。
ツアー会場では電子音楽新作アルバム『JAMMING』も会場限定で発売します!
またfelicity HPにスペシャルインタビューも掲載されました。
◆ Phew ニューワールド スペシャルインタビュー
https://1fct.net/interview/interview059


名古屋・大阪公演には2ndアルバム『Rhythm&Sound』が話題の"goat"、静岡公演にはオオルタイチ+ウタモの新バンド"ゆうき"が出演とゲスト・アーティストが出演します。
東京公演は赤坂・ドイツ文化センターにあるOAGホールでのホール・コンサート。PAに内田直之を招き、格調の高い雰囲気の中でこの日だけの特別なセットを予定。
20代の若いリスナーまでも虜にし、完全な新次元へと突入している、アナログシンセやヴィンテージ・ドラムマシンと最大の魅力である声を駆使した圧倒的なパフォーマンスをご堪能ください。


Phew / JAMMING【会場限定CD】

Phew
電子音楽新作アルバム
『JAMMING』


◆ Phew "A New World / ニューワールド" (Official Music Video)
https://youtu.be/0q0dVa3sC2Y



【ツアー詳細】

Phew "ニューワールド" Release Tour
※チケット発売中※

goat■ 2016年2月5日(金) @名古屋・得三
Guest : goat
open 18:30 / start 19:30
adv.¥3,000 / door.¥3,500
TOKUZO予約・販売 : 052-733-3709 / mail@tokuzo.com
ローソンチケット Lコード:45550
チケットぴあ Pコード:281-717
info : 得三 052-733-3709 http://www.tokuzo.com/

■ 2016年2月6日(土) @大阪・CONPASS
Guest : goat
open 18:30 / start 19:00
adv.¥3,000 / door.¥3,500
ローソンチケット Lコード:57007
チケットぴあ Pコード:281-977
e+
info : CONPASS 06-6243-1666 http://www.conpass.jp/

ゆうき(オオルタイチ+ウタモ)■ 2016年2月7日(日) @静岡・FreakyShow
Guest : ゆうき(オオルタイチ+ウタモ)
open 18:30 / start 19:00
adv.¥3,000 / door.¥3,500
HP予約 : http://bit.ly/1izmbdt
info : FreakyShow 054-273-5588 http://freakyshow.net/

■ 2016年3月6日(日) @東京・ドイツ文化会館OAGホール
open 17:30 / start 18:00
adv.¥4,000 / door.¥4,500
ローソンチケット Lコード:74356
チケットぴあ Pコード:282-010
e+
info felicity : 03-5766-9590 info@1fct.net

詳細 : https://1fct.net/artists/phew

【リリース情報】

Phew / ニューワールドPhew『ニューワールド』

2015.12.02 Release
PECF-1130 felicity cap-244 / ¥2,700+税
全9曲収録

[収録曲]
01. A New World/ニューワールド
02. Where Are You?/どこにいるの
03. Finale 2015/終曲2015
04. Spark/スパーク
05. An Acoustic New World/ニューワールド・アコースティック
06. Chinese Rocks/チャイニーズ・ロックス
07. My Waltz/わたしのワルツ
08. See You Again/また会いましょう
09. 浜辺の歌

  • 2016.01.27 (水)

Alfred Beach Sandal / HALFBY

HALFBY ”innn HAWAII” 発売記念対談 HALFBY × Alfred Beach Sandal

HALFBY ”innn HAWAII” 発売記念対談
HALFBY × Alfred Beach Sandal

Interview&Text : 小野田雄
Photo:仲原達彦

ロコなハワイではなく、インナーワールドとしてのハワイを、手弾きしたメロディやビート、サンプル・ピースやフィールド録音素材によって描き出したHALFBYの4年半ぶりのアルバム『INNN HAWAII』。太陽さえとろけさせるメロウネスをたたえた2曲のチルアウトソウル「Slow Banana」と「Kids」の2曲にヴォーカルでフィーチャーしたAlfred Beach Sandalの北里彰久もまた自身が紡ぎ出す音楽を介して、奇妙な世界を旅するサウンドトラベラーだ。そんな2人が音楽の彼方に新たな音楽の風景を探し求め、コラボレーションを通じて描き出したものとは果たして?

― 今回、HALFBYのアルバムにAlfred Beach Sandalが参加したことは意外だと感じたんですが、どういった経緯で両者のコラボレーションは実現したんですか。
HALFBY(以下、H) 「過去にイベントで一緒になったことはなく、僕が一方的にビーサン(Alfred Beach Sandal)のことを知って、最初は漠然と「歌が上手いな」とか、「いい顔してそうだな」とか、そんなことを思って。そこから聴いていくうちに、ひねくれた感じ、複雑なコード感であるとか、一筋縄ではいかないものを感じる一方で、しっとりした普通にいい曲もいい感じで歌うんだろうなって。そうこうするうちに、ビーサンのことが気になり始めたという」

― どんどんハマっていった、と。
H 「そして、今回のアルバムを作っている時、もともと付き合いのあったVIDEOTAPEMUSICとたまたまイベントで一緒になったので、彼と仲がいいことを知っていたビーサンについて、「アルバムに参加してもらいたいんだけど、気難しい感じの人なの?」って訊いてみたら、「案外イケると思いますよ」って。そこでVIDEOくんに橋渡しをしてもらい、自分からもビーサンにメールで連絡を取って、データのやり取りから曲を作り上げていったんです」

― Alfred Beach Sandalからしたら、全く想定していなかった参加要請だったと思うんですけど、どう思われました?
Alfred Beach Sandal(以下、A) 「HALFBYの名前はもちろん知っていたんですけど、今回誘われるまで作品をちゃんと聴いたことはなくて、ヴォーカルで参加をお願いされたのも、僕のバンドのベーシスト、岩見さんがやってるZycosぐらいしかなくて。ただ、VIDEOくんもそうですけど、共通の知り合いはいっぱいいたし、送ってもらったトラックを聴いてみて、いい感じになりそうだなって、直感的に思ったので、参加を決めました。そうやって曲を聴いて判断したので、仮にVIDEOくんが間を取り持たなくても、引き受けたと思いますよ」
H 「一番最初に送ったのは、アルバム最後の曲「Kids」のデモなんですけど、のちにファットなドラムのブレイクビーツに差し替えたリズムボックのワンループをベースに、ピアノのメロディで展開を付けたものですね。そうしたら、「こういう曲は得意だと思います」っていう返事が返ってきたんです」
A 「Alfred Beach Sandalのライヴはバンドサウンドですけど、自分の曲作りは、どちらかというと、シンガーソングライター的な感覚というより、DJ的な感覚で取り組んでいるんですよ。だから、トラックメイカーにお願いされて、歌を乗せることは、自分にとって不自然ではないですし、「Kids」に関していえば、後からドラムの差し替えがありつつ、こちらでサビにメロディを付けたり、そういうやり取りを何度か繰り返して、最終的に完成しましたね」

― このコラボレーションは、Alfred Beach SandalがHALFBYのトラックメイクに理解があったというだけでなく、HALFBYが今回のアルバムでテーマにしたハワイとブラジル音楽や辺境音楽を好むAlfred Beach Sandalのエキゾチックな音楽指向も通じるところがありますよね。
A 「自分の好きな音楽が南国産のものが多かったりするので、自然とそういう音楽の影響が反映されているだけで、計算して作っているわけではないんですけどね」
H 「僕も先にハワイというテーマを設定して、このアルバムを作ったわけではなくて(笑)。今までは、瞬発力で作ったシングルに帳尻を合わせるようにアルバムを作っていたんですけど、今回はアルバムに先立つリードトラックもなく、流しっぱなしで何度も聴けるように、情報量が少ない、ゆるい感じになればいいなと思っていて。そんななか、観光旅行でハワイに行ったら、図らずして、ハワイのムードに強くインスパイアされることになったんです。その一方で、かつて、砂原良徳さんがパン・アメリカン航空の架空のノベルティ・レコードをイメージして、『PAN AM:The Sounds of the 70's』を作ったように、自分もノベルティ・レコードへの憧れがあって、特定の世界観を設定して作品を作ってみたいなと思いながら、アルバム制作中は海外のオークションサイトで、お菓子のCMソングが入っているイタリアとかドイツのレコードをよく買ったりもしていたので、制作を進めていた作品のテーマが最終的にハワイに落ち着いたんです」

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― 例えば、エキゾチカの名盤、マーティン・デニーの『Exotica』にしてもイメージや想像上の南国音楽を形にした作品であって、そこに実体がなかったりするように、HALBYのアルバムもハワイ的なイメージの作品であって、ハワイの音楽そのものを形にしたわけではないですもんね。
H 「そう、土着的な作品ではないという」

― Alfred Beach Sandalの音楽も南国の音楽に触発されながら、最終的にはいい意味でストレンジなものになっています。
A 「昔は音楽を作る際に、特定の地名が頭の片隅にあったんですけど、最近はそういうプロセスを経ずに、どんどん、自分だけの王国を作る方向に行っちゃってて(笑)」

― ははは。自分だけの王国というと、映画『地獄の黙示録』みたいですね。
A 「だから、もうどうしようもないですね。アルバムのジャケットもどんどん謎な方向に向かっちゃってますからね」
H 「でも、アートワークは音についていってるんじゃない?」
A 「そう、だから、『Unknown Moments』のアートワークは気に入っているんですけど、どこが気に入ってるのかっていうと自分でもよく分からないっていう。でも、HALFBYからハワイっていう特定のワードが出てきたということは、そういう気分だったということなんでしょうけど、ハワイって面白いですか?」
H 「うん、いいところだよ。世界のリゾート地の最高峰というか、飯が美味かったり、海がきれいだったり、万人受けする良さもいっぱいあって」
A 「(夜景が映し出されているアルバムの内ジャケを眺めながら)これもハワイですか?」
H 「そう、タンタラスの丘から撮った夜景。ジャケットはキャッチーな、ポップな感じですけど、この夜景の写真はマッキー・フェアリー・バンドへのオマージュっていう(笑)。ハワイって、本土から離れてはいるけど、アメリカの一部であって、自分が憧れを抱くノスタルジックなアメリカがハワイにはいい感じのサイズ感で凝縮されていて、個人的に感じるものが多かったんだよ。ハワイ……っていうか、海外は行ったりする?」
A 「こないだ、ライヴで韓国とか台湾に行きましたけど、それ以外だと子供の頃にドイツへ行ったくらいですね」
H 「イメージとしては、トライバルな土地にリュック1個で出掛ける感じなのにね」
A 「あ、全然。そういう行動力はないですね(笑)。でも、音楽をやってる人はみんなそうだと思うんですけど、自分が予想している範疇の外に行きたいから、エキゾチックなものに憧れるんだと思うんですよね。だから、実際、旅行するかどうかっていうことより、ぶっ飛べるかどうかが重要というか、そこでハワイなり、ブラジルなり、自分がぐっとくるものがあると惹かれるんじゃないかなと」
A 「自分にとってのハワイにしても、わざわざ、ノスタルジーを探しに行ったわけじゃなく、観光旅行でふっきれた気分になりたくて出掛けて、そのことが結果的にアルバムのテーマを引き寄せたという、ただ、それだけの話なんですよ」

― 逆にいうと、ハワイに行く前は相当に煮詰まっていた、と。
H 「そうですね。一時期はもう音楽を作るのを止めようと、でも、その止め時すら分からない、みたいな(笑)」
A 「VIDEOくんから話を聞いた感じだと、アルバム完成まで結構時間かかっているんですよね?」
H 「そうそう。まぁ、でも、自分は飽きやすかったりするので、ずっと制作に没頭していたわけではなく、作業を中断して、ずっと、ガンダムを観ていたりとか(笑)。そんな感じで取り組んでいたので、今までだったら、アルバムをもう1枚出しているくらいの曲のストックがありながら、それを全部捨てて、自分と付き合いながら制作を進めていったという」
A 「僕の場合、『Unknown Moments』に関しては、バンドメンバーと意見を出し合いながら、レコーディングの限られた時間を駆け抜けていった感じなんですけど、そんななか、アルバムを出すには曲が足りない状態が続いていて、「まだ、これだけしか出来てないのか……」って思ってましたね(笑)」
H 「僕のアルバムでは「Kids」と、もう1曲「Slow Banana」でビーサンに参加してもらったんですけど、2曲目をお願いしている段階で、ビーサンのアルバムリリースが遅れますっていうアナウンスが流れてきて、「うわ、俺のせいだ!」って思ってたよ」
A 「いや、それは全然関係ないんですよ。状況的にはそういう問題じゃなかった」

― 音楽家として生みの苦しみに直面しながら、ビーサンは自分の王国、HALFBYはハワイにぶっ飛んで、状況を打開したと。
H 「うん、ホント、ハワイに感謝ですし、しかも、ハワイでビーサンですからね。実際、アルバム出してみて、ビーサンが歌っている曲の人気が高いんですけど、「今までにないビーサンを引き出してくれて、ありがとうございます」っていう感想もあったりして(笑)」
A 「確かに、自分では作らないし、出来ないだろうなっていう曲だったから引き受けたところは絶対にあって。アルバム自体、ハワイっていう統一したムードを維持しつつ、BPMも80から90くらいで一貫していて、意志が強い人なんだなって感じたし、音の積み方がおもちゃっぽいところが面白いなって思ったんですよね」
H 「おもちゃっぽい、ノベルティっぽい音楽ということでいえば、ネスカフェが昔出したレコードに入ってるコーヒーを注ぐ音が好きだったりして、今回、自分のアルバムでもワイキキビーチで録った波の音だったり、モンキーポッドっていう「この木なんの木、気になる木」でお馴染みの巨大な木にいる鳥の鳴き声を使ってみたり、確かにがちゃがちゃしたアルバムになっているかも」
A 「そう感じたのは、ドラムの音作りに負うところが大きいのかも。すごいファットで、ドーンとしたリズムで底を厚くするんじゃなく、もっとイージーリスニングな作りになってると思うんですよ」

― 確かに、低音より、中、高音域、リズムよりメロディを意識させる作りになっていますもんね。
H 「自分の年齢が40になった一方で、細分化されて、情報量が多くなった最新のダンスミュージックを家でも聴かないし、クラブでもかけなくなったことも影響としては大きいんじゃないかと思います。メロディに関して、今までは自分の脳内にあるメロディをエンジニアに弾いてもらって、形にしていたんですけど、今回、自分で考えたメロディをキーボードで弾いてみたり、リズム主体で曲作りをしたわけでもなかったんですよ」
A 「僕の場合、もちろん、面白いリズムが大好きではあるんですけど、そこに歌が乗るので、リズムとメロディ、言葉のリズムをいかに組み合わせるかを意識するし、自分の曲作りではフレーズの断片をループさせて、そこで歌や言葉のリズムを考えながら、むにゃむにゃ歌って、ちょっとずつ曲を広げていくんですね」
H 「ビーサンは曲と言葉のリズムがマッチしてるもんね。その話を聞いて納得した」
A 「最近の曲はよりその傾向が強まっているんですよね。実際、ヒップホップが好きだったりしますし」
H 「STUTSや5lackとやった曲も良かったもんね」

― ビーサンしかり、このアルバムに参加しているVEDEOTAPEMUSICやceroの橋本くんだったり、東京で繋がっている下の世代のミュージシャンから触発されたところも大きかったりするんですよね?
H 「そうですね。ただ、全く新しい音楽と出会ったというより、「こういう音楽を好きで聴いていた時があったなー」っていう軽いデジャヴがある感じ。そして、「こういう音楽がまた新鮮に聞かれているんだな」って思えたことが、自分もHALFBYを止めずに新作を作るきっかけにもなったし、そういう思いがあったからこそ、ビーサンや橋本くんに参加してもらったということもあります」
A 「まぁ、自分としては、シーンという捉え方ではなく、単純に今まで音楽をやってきて、友達がいなかったのに、急に友達が出来たっていう感じなんですよ。その知り合い方もお互いの音楽をリスペクトするところから始まっていて、もちろん、影響を受けている部分もあるんですけど、究極的にいえば、自分は自分っていう感覚は持っていると思うし、他の人たちと同じ感覚で音楽は出来ないだろうし」
H 「すごい通りやすい道を通らずに、ジャングルを掻き分けて進んでいってるというか(笑)」
A 「だから、たまに孤独感を感じたりもするんですけど、先が見えてる道はつまらなく感じてしまう性格だったりするので(笑)」
H 「僕もそうですもん。京都を拠点に、ヒップホップどっぷり、ダンスミュージックどっぷりではなく、ずっと中途半端な位置にずっといて。でも、何か一色に染まらないことで生まれる、他にないアイデアにこそ、自分の価値があるんだと思っていますね」

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  • 2016.01.27 (水)

HALFBY

HALFBY(ハーフビー)4年振りとなるニュー・アルバム『innn HAWAII』より"Slow Banana feat. Alfred Beach Sandal"のミュージックビデオが公開。またAlfred Beach Sandalとのスペシャル対談もUP!『innn HAWAII』のアナログ盤も発売開始!!

halfby_600昨年11月にリリースされたHALFBY(ハーフビー)4年振りとなるニュー・アルバム『innn HAWAII』よりVIDEOTAPEMUSICによる"Slow Banana feat. Alfred Beach Sandal"のミュージックビデオが公開されました。
同時にAlfred Beach Sandalとのスペシャル対談もfelicity HPにUP!
また『innn HAWAII』のアナログ盤も発売開始しました。
こちらもぜひチェックください!

◆ HALFBY "innn HAWAII" 発売記念対談
HALFBY × Alfred Beach Sandal
https://1fct.net/interview/interview057


◆ HALFBY - Slow Banana feat. Alfred Beach Sandal (Official Music Video)
https://youtu.be/F06QRI1OSyE



【アナログ盤インフォ】

HALFBY『INNN HAWAII』HALFBY『innn HAWAII』

2016.01.26 on sale
EMF-070 / ¥2,700+税
仕様 : LP
レーベル : SECOND ROYAL RECORDS
http://shop.secondroyal.com/?pid=97393351

[収録曲] 全13曲
A-SIDE
01. A.L.O.H.A
02. Welcome To Old Island
03. Birdsong
04. Plate & Cola
05. Pearl Harbor
06. A.L.O.H.A 02
07. Rover

B-SIDE
01. Slow Banana feat. Alfred Beach Sandal
02. Mauna Kea Night Sky feat. Electric Sisters
03. Hula Girl
04. Sweet Kamehameha
05. Morning Glass Coffee feat. VIDEOTAPEMUSIC
06. Kids feat. Alfred Beach Sandal

2011年の『Leaders of New School』から約4年振りのアルバムとなる今作はAlfred Beach SandalやVIDEOTAPEMUSIC、橋本翼(cero)、菊池 史 (ex Hotel Mexico)が参加。箱庭的な南国世界が眩く繰り広げられるエキゾチックなサウンドスケープ。アルバムタイトルが象徴されるようにハワイがキーワードとなったアルバムに仕上がっています。

先行7インチがソールドアウトとなった"Kids"、アナログ化を望む声も多かった"Slow Banana"とAlfred Beach Sandalが作詞・ヴォーカルを担当した2曲をはじめ珠玉の13曲を収録。mascotboy(マスコットボーイ)が担当したLP仕様のアートワークも見逃せません。またアナログのみの特典として『PART TIME VOL.00』(CD-R)を封入。こちらはCD購入者への応募特典としてHALFBY自らがデータ配布を行っている「ハワイアン・アーティスト・オンリー、26曲73分のノンストップ・ミックス」をCD-R化したもの。今回新たにceroのエンジニアとしてもお馴染みの得能直也がマスタリングを担当しています。

封入特典1 : 『PART TIME VOL.00』(CD-R)
封入特典2 :『Bathrobe (Special ALOHA Edit)』(Download Code)

※ 本人コメント
ファースト・アルバム「GREEN HOURS」収録にして既に「innn HAWAII」モードたっぷりだったラウンジ・ブレイク・ビーツ"Bathrobe"を、ハーフビー自身がSPECIAL ALOHA EDITとして再構築。新たにアロハ~なコーラスも加え、ジェット気流ばりの爽快感で激しくワイキキへと誘います。アルバムのエンジニア / ミックスも担当した上田修平がマスタリングを担当。テンポ感重視のふざけたイメージMVも作りましたので、是非ご試聴下さい!

【CDインフォ】

HALFBY『INNN HAWAII』HALFBY『INNN HAWAII』

2015.11.11 on sale
PECF-1129 / felicity cap-242 / ¥2,500+税
仕様 : CD
レーベル : felicity

[収録曲] 全13曲
01. A.L.O.H.A
02. Welcome To Old Island
03. Birdsong
04. Plate & Cola
05. Pearl Harbor
06. A.L.O.H.A 02
07. Rover
08. Slow Banana feat. Alfred Beach Sandal
09. Mauna Kea Night Sky feat. Electric Sisters
10. Hula Girl
11. Sweet Kamehameha
12. Morning Glass Coffee feat. VIDEOTAPEMUSIC
13. Kids feat. Alfred Beach Sandal

【HALFBYプロフィール】

高橋孝博(たかはしたかひろ)のソロプロジェクト。これまでにメジャーを含む4枚のアルバムをリリースし、全てのアルバムの楽曲は、日々お茶の間のBGMとしてテレビやラジオで延べ10年以上使用され続けている。平日はリミキサー/アレンジャーなどと並走し、アーティストへの楽曲提供から、企業CM、映画音楽などの制作をライフワークに、週末はDJとして京都から全国各地へ。2015年11月4年ぶりとなるニューアルバム「INNN HAWAII」をリリース。

  • 2016.01.25 (月)

YOLZ IN THE SKY

YOLZ IN THE SKY『HOTEL』発売記念 柴田健太郎インタビュー

YOLZ IN THE SKY『HOTEL』発売記念
柴田健太郎インタビュー

文 金子厚武
写真 梅川良満

萩原孝信と柴田健太郎の2人編成となったYOLZ IN THE SKY、3年半ぶりの新作『HOTEL』が遂に完成。Yogee New WavesやD.A.N.などを輩出しているBayon Productionとfelicityとがタッグを組んでのリリースとなる。ドラムが抜けてビートが打ち込みに変わっただけではなく、ギターの音色やフレージングに対して徹底したこだわりを見せる柴田の実験精神が爆発し、ポストパンクでもクラウトロックでもミニマルテクノでもない、異形の何かへといよいよリーチ。柴田にアルバム完成までの道のりを訊いた。



―――― まず前作から4年半ぶりの新作ですが、その間はどんな活動を?
CMやラジオのジングルだったり、依頼される裏方の仕事をしたり。なかなか自分のモードがはっきりしなくて。

―――― 前作の発表後にドラムの平瀬さんが抜けて、2人編成となりました。それから3年半を経ての新作リリースとなるわけですが、試行錯誤の期間が長かったのでしょうか?
 そうですね。それまでは人力にこだわってやっていたところがあって、基本ドラムありきで考えてたから……どうしたらいいんやろうなって(笑)。

―――― 新しいメンバーを入れることは考えなかったんですか?
 もちろんなくはなかったんですけど、あんまり刺激的じゃないなと思って。ある程度想像できちゃうというか、それはもうええやろって感じ。結局パソコンを取り入れるんですけど、これまでもミニマルなことにこだわってて、それはテクノとかを人力でやる、その歪み具合が面白いと思ってやってたので、パソコンを使うのはそれとは逆じゃないですか?

―――― 基本的に、歪みはなくなりますよね。
 なので、最初はパソコン使うことに抵抗もあったんですけど、かといって、ドラム入れるのもどうやろうっていうのがあったから、結局選択肢がパソコンしかなくて(笑)。そもそもバンドをアンチテーゼでやってて、だからこそ人力にこだわってたっていうのもあったんですけど、最近はそういうのも目新しくなくなってきた気がして、だったらパソコン使った方が新しいことできるかなって。

―――― 確かに、バンドもDTMでデモを作ることが珍しくなくなったから、コピペでミニマルなものを作って、それを生演奏するっていうのが増えたような気はします。だからこそ、今はパソコンを使うことがアンチテーゼになると。
 最初から打ち込みをやっていた人とも違う、自分の解釈でできることがあるんちゃうかなっていうのがスタート。まあ、いろんな選択肢の中から模索してこうなったっていう感じですね。

―――― 過去三作を振り返ると、生演奏ではあったもの、徐々に音が加工されて行ったわけで、言ってみれば、今回その方向性をより振り切ったとも言えるのかなって。
 結果的にはそうですよね。だから、自分の中でも結構自然なんですよ。ひさしぶりにライブに来てくれた友達とかからは「めちゃ変わったな」って言われるんですけど、自分らとしては「そうかな?」みたいな。

―――― これまでを踏まえれば、自然な流れですよね。アンチテーゼの姿勢も変わってないわけだし。
 まあ、アンチテーゼっていうと立派な言い方ですけど、要は人と一緒のことをやるのが好きじゃないっていう。流行ってるもんとかそんなに興味ないから。

―――― 「人と一緒のことをやるのが好きじゃない」っていうのは、柴田さんのギターの使い方に明確に表れてますね(笑)。
 そうですね(笑)。

―――― じゃあ、2人になって、今は柴田さんがお一人で曲を作ってるわけですか?
 そうです。ボーカルは歌と歌詞だけで、他は何も関与してないです。

―――― クレジットは「萩原孝信:vocal」「柴田健太郎:guitar and more」となっています。
 ドラム類は普通に打ち込みで、ギターで鳴らしてるシンセの音が結構あったり。あとだいぶ昔にパソコンのデータが消えたことがあるんですけど、復元するソフトあるじゃないですか?あれを使ったときに、音のデータがそのままじゃなくて、バラバラに出たんですよ。それを覚えてて、今回の素材のためにそれをもう一回やってみようと思って、わざとデータを消して、復元して、めちゃめちゃになった音を素材として使ってたりします。

―――― じゃあ、加工はされてても、基本的に上ものの音はギターで出していると。
 やっぱりギターを中心にしたいというか、ギターの可能性を探りたいんです。エフェクターに関しては、ずっとアナログのエフェクターが好きで、昔のビンテージのやつとか、現行のでも変な音が出るのを集めてて……。

―――― 一時期は200個ぐらい持ってたとか。
 そうなんですよ。でもね、僕が若い頃は同世代にエフェクター集めてるやつそんなにいなかったんですけど、今はわりとみんなそっちに目が行ってて、変なエフェクターも結構出てるから、そうなるとなんか面白くないなと思って、全部排除したんです。それで今は、ギターの音色もパソコンで作るようになったんですよ。アナログのつまみとかって、ちょっと適当じゃないですか?それがいいとも思うんですけど、今は自分のイメージ通りの音をちゃんと作りたいから、プログラミングで作るようになって、弾き方もただジャーンって弾くのにはあんまり興味がないから、素材を使って組み立てていく作業が楽しくて、その結果、変なダンスミュージックになったというか(笑)。

―――― 最初からダンスミュージックを意識していたわけではなくて、ギターを中心に考えて、それをループさせたら、ダンスミュージックになったと。
 そういう感じですね。もちろん、ダンスミュージックは好きなんですけど、意識してそっちに行ったというよりは、結果的にそうなったっていうのが正しいと思います。

―――― ギターを道具として使って奇妙な音を出すっていう方向性は初期の頃からあったものではあると思うんですけど、そもそもなぜそうなったのでしょう?
 まず単純に、ギターの音が好きなんです。

―――― それはアンプ直でも?
 好きですね。ただ、演奏することはそこまで好きじゃないんです。「上手い人はいくらでもおるし」と思って、そっちの道で勝負しようとは思わなくて、「ギターでこんな音出るんや」とか、そっちに興味があって。ただ、やり始めの頃は今みたいに「組み立てる」っていう発想はなく、ソニック・ユースのノイズの出し方とか、そういうのに興味がありましたね。今はさらにそこから変化して、自分で音を作るのが楽しいです。
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―――― さっきも言ったように、DTMが一般的になった分、わりと同じ音を使う人が増えてる印象があって、「音の記名性」っていうのはより重要になっているように思います。
 そう、いろんなことがプリセットのように思えてきたんですよ。言うたら、エフェクターを使うっていうのも、決められたことの中でやってるような気がして、そこは打破していきたいなって。となると、自分で音を作る方向に行くわけですけど、打ち込みでパッとできるものって、ある程度プリセットの中だし、それをいじくるのも、やっぱりプリセットの中っていうか(笑)、そこに魅力は感じないんですよね。

―――― オリジナルな音を作るにあたって、誰かを参考にしたりはしましたか?
 あんまりそれはないんですよ。最近音楽を聴いてなくて……。

―――― 僕がパッと聴いて連想したのはバトルスの新作だったんですけど、聴いてないですか?
 バトルスが新作出したことを今知りました(笑)。今は何かを聴くよりも自分と向き合うというか、とにかく音を作ることに時間を割きたいって感じですね。他のを聴くと自分のやってるやつを客観的に見ちゃって嫌だっていうのもあるし、結構手間かけて音を作ってるんで、それがもし他の人と被ってたら落ち込むなっていうのもあったり(笑)。

―――― だとすると、音を作るときの柴田さんの基準はどういった部分なのでしょうか?
 何やろう……ただ変な音がいいってわけでもないからな……まあ、やっぱりよく聴く音は好きじゃないんですよね。響きに関して言うと、ギターってレギュラーチューニングでフレーズを弾くとすると、ある程度指の動きに限界があるから、めっちゃ変に弾いたとしても、わりとそれっぽいものになっちゃって、それも嫌やなと思って。例えば、6弦の1フレットのFの音と、1弦の一番高い音って、それを連打するのは無理じゃないですか?でも、音としてはアリだから、そういうのがランダムに鳴るようにプログラミングして、それを録音すると、それだけで響きが変わるんですよね。そういう「このつながりあんまりないな」っていうのがオッケーになりやすい。

―――― この前同じfelicityから作品を出してるSpangle call Lilli lineのギターの藤枝さんにインタビューをしたんですけど、藤枝さんも人と同じことをするのが嫌な人で、「一小節の中に8個音が鳴らせるスペースがあったら、あえて2個ぐらいにして、何かのフレーズになってしまわないようにする」ということをおっしゃっていました。
 そういう発想やったら、フレーズを2倍速とか2分の1倍速にするっていうのはようやりますね。それでだいぶイメージ変わるんで。人力で「ドレミ」って弾いて、それを機械で短縮すると、変な感じになる。最近はそういうのがエフェクターだと思い出してる気がします。何かを踏んでどうのじゃなく。やっぱり、パソコンでしかできへんことが結構あるんやなって気づいたのはでかかったですね。昔はパソコンって揺れもない、リズムマシンみたいなイメージでとっつきにくかったんですけど、パソコンやからできることって多いんだなって。当たり前かもしれないけど、でもやっぱり「どう使うか」が重要なんやと思って。

―――― ギターもそうだったように、パソコンもそうで、プリセットに頼ることなく、いかに自分なりの使い方をするかが重要だと。
 そこに気づいたのはでかくて、結構考え方変わりました。

―――― リズムに関しては、何か意識したことがありますか?
 ギターに合わせる感じですかね。打ち込みって、基本リズム中心じゃないですか?でもやっぱりメインはギターで考えてるんやなって、あとから聴いて思いました。もちろん、リズムを疎かにしたわけじゃないんですけど、ギターが生きるようなリズムってことですね。

―――― ビートは一定で刻んでいて、ギターで変化をつけるっていう形ですよね。
 何か軸があって、そこで変化が起きるっていうのがやっぱり好きですね。全部バラバラっていうのも面白いとは思うんですけど、今はそうじゃなくて、何かを軸にどうできるかって考えで、固定するのはリズムやから、ダンスミュージックになってしまったみたいな(笑)。
yolz_hotel_otherB_1
―――― マスタリングに音響系テクノの鬼才として知られるPoleことステファン・ベトケを起用した理由は?
 レコード屋の人に「どういう人がいいですかね?」って訊いて決めました(笑)。大阪にNEWTONE RECORDSっていうダンスもんメインのお店があって、そこで働いてた人が新しく作ったお店があるんですけど、そこで訊いたんです。

―――― 最近だとオーブやデペッシュ・モードのマーティン・ゴアのソロ作などに関わっているようですが……。
 聴いてないです(笑)。「音にこだわってる」とか言っといてなんやねんって感じですよね(笑)。まあ、「どうなんやろ?」とも思ったんですけど、一回やってみるのもいいかなっていう、結構軽いノリで。それまでずっと自分一人で音を作ってたから、逆に人に任せたかったんですよ。

―――― ミックスはどなたですか?
 IROHA STUDIOの林田涼太さん。ミックスに関しても結構お任せで、違う人が入ってどうなるんやろっていうのが楽しみだったんです。あとでもし気になることがあれば言おうと思ってたけど、結果的に何も言うこともなく、林田さんにしてもらってよかったなって。

―――― ちなみに、ボーカルに関しては……。
 ボーカルは全く関与してなくて、歌詞も全然知らないです。何言ってるのかよくわからない(笑)。

―――― 萩原さんは今回の作品について何ておっしゃっていますか?
 最高やと思ってるみたいです(笑)。一曲できるとまず送るんですよ。「どう?」って。その反応が毎回楽しみなんですけど、いつも「いい」としか言わないから、「ホンマいいと思ってるん?」って訊いたら、「ホンマにいいと思ってる」って(笑)。

―――― 不思議な関係性ですよね。
 そうですね。音楽の話一切しないですからね。

―――― 最初は普通の4ピースのバンドだったんですけどね……。
 さっき「いばらの道を進んでる」って言われました(笑)。

―――― (笑)。ライブに関しては、今はどういう形態なんでしょう?
 基本的にギターとパソコンを同期させてて、普通のギターの音と混ぜてみたり、まだいろいろ模索してる感じで、あんまり楽しんでやってはいないですね。細かいトラブルが多いんですよ。それをリアルタイムで修正できへんから、今やったことが4小節後に鳴るみたいなタイムラグをつけてやってたりもしたんですけど、でもそれはそれで疲れたり(笑)。なんとでもできるから、逆に難しいんです。

―――― 来年のレコ発にはgroup_inouやskillkillsの出演が決まっていますが、彼らも他と同じことはやらない、自分たちの道を突き詰めてるバンドたちですよね。
 そういう人たちとは一緒にやりたいです。何かを手本にやってる人たちはあんまり好きじゃない。自分を確立してる人がいいですね。

―――― ヨルズもそうありたい?
 ありたいというか、勝手にそうなってる(笑)。別に思想みたいなものもないですし、大した考えがあってやってるわけじゃないんです。ただ、やっぱり人に聴いてもらいたいっていうのは思ってて、そうやなかったら、発表する意味もないですからね。

  • 2016.01.25 (月)

YOLZ IN THE SKY

YOLZ IN THE SKY、リリースパーティ直前!アルバム発売記念インタビューがfelicity HPに掲載!!

yozl_hotel_main_"BayonProduction"×"felicity"の強力タッグで12月9日にリリースしたYOLZ IN THESKY約3年半ぶりとなるニューアルバム『HOTEL』。
レコ発ライブを直前に控え、アルバム発売記念のスペシャルインタビューが掲載。

1月31日(日)京都・METROのゲストとしてgroup_inou、FLUID、2月4日(木)東京・Shibuya O-nest公演にはゲスト:skillkills、快速東京を迎えたレコ発ツアーからも目が離せません!ツアートレーラーもぜひご覧ください。

◆ YOLZ IN THE SKY『HOTEL』発売記念
柴田健太郎インタビュー
https://1fct.net/interview/interview058


◆ YOLZ IN THE SKY "RELEASE PARTY" Trailer -1/31 京都・METRO 2/4 東京O-nest-
https://youtu.be/W-ZbpRXu-AY



【レコ発詳細】

僕の京都を壊して~YOLZ IN THE SKY『HOTEL』RELEASE PARTY
■ 2015年1月31日(日) @京都・METRO
OPEN 18:00 / START 18:30
前売 ¥2,500 / 当日 ¥3,000 +1D
LIVE : YOLZ IN THE SKY / group_inou / FLUID
チケット : チケットぴあ(P:284-164) / ローソンチケット(L:57371) / e+
info : METRO http://www.metro.ne.jp/

YOLZ IN THE SKY『HOTEL』RELEASE PARTY
■ 2015年2月4日(木) @TSUTAYA O-nest
OPEN 18:30 / START 19:00
前売 ¥2,800 ドリンク代別途 / 当日 ¥3,300 ドリンク代別途
LIVE : YOLZ IN THE SKY / skillkills / 快速東京
チケット : チケットぴあ(281-981) / ローソンチケット(74125) / e+ / O-nest店頭
info : TSUTAYA O-nest (03-3462-4420)

◆ YOLZ IN THE SKY "Making colors" (Official Music Video)
https://youtu.be/f2IX2eK6cgU



【リリース情報】

YOLZ IN THE SKY / HOTELYOLZ IN THE SKY
4th album『HOTEL』


2015.12.02 on sale
BAYON-002 felicity cap-245 / ¥2,000+税
Bayon Production
/ felicity

[収録曲]
01. Disturbance
02. Making colors
03. Text to speach
04. Hotel
05. 23.4
06. Operation
07. Overflow
08. Sunday
09. Passivity property

どこまでもカッティングエッジな五つ星。
HOTEL "YOLZ IN THE SKY" 2015.12.9 OPEN

"比類のないユニークさ"でここ日本から世界へ、お客様が自分らしいスタイルで過ごしていただけるよう、形式にとらわれない音楽をご提供いたします。わずか2名のコンシェルジュによって作られた感性を刺激するこの"HOTEL"にて、今宵は存分にダンスをお楽しみください。

国内外のお客様のみならず、数多くのアーティストからも一目置かれているのがこのYOLZ IN THE SKY(ヨルズインザスカイ)。スタイリッシュな中にも徹底した実験精神を持つそのオリジナリティは他の追随を許しません。2015年12月に3年半ぶりにオープンする『HOTEL』では、純白の景色の中に個性豊かな9つのお部屋をご用意しました。無個性も美徳ともされる昨今、他に類を見ないほどの真逆のアプローチ。都会的でありながらエッジの効いた、アート性に富む空間はYOLZ IN THE SKYでしか味わうことのできない魅力となっております。ギターという楽器に魔法をかけ、あらゆる音の景色を作り出す柴田健太郎はまるでイリュージョニスト。そこに萩原孝信による異形のハイトーン・ボイスが重なり、2人のコンシェルジュによる刺激的な響きが生まれます。マスタリングはミニマル・ダブ、音響系テクノの鬼才として知られる"Pole"ことStefan Betkeが請け負い、極上のダンスフロアに相応しい作品として完成しました。モダンとコンテンポラリーを組み合わせたドイツ調の趣があるニュースタイルは、クラウトロック、人力ミニマルテクノと称されたこれまでの歴史を経て、新たな異端へと進化しています。サウンドはもとより、アートワークに至るまで一貫したコンセプトを感じとっていただけることでしょう。安らぎと静けさに包まれたプライベートな空間で味わっていただくもよし、またロマンチックな夜景の下で踊っていただくもよし、楽しみ方はお客様のご自由に。こちらのHOTELでは、どんなシチュエーションでもみなさまを極上のダンスフロアへとお誘いいたします。

【YOLZ IN THE SKY】

萩原孝信 : vocal
柴田健太郎 : guitar and more...

2003年結成。Less Than TVから1stアルバムをリリース後、Fuji Rock、SXSWなどに出没。2009年にはfelicityより2ndアルバム『IONIZATION』を2012年には3rdアルバム『DESINTEGRATION』をリリース。その後もライブ活動を中心に、多種の音楽性を吸収しながら進化を続ける。たった2人よって作り出される音世界は自由自在、無機質なビート、ロック、テクノ、ミニマル、現代音楽、クラシックなどをブラックホールのように吸収に作り出される自由に踊るための音楽。
http://yolzinthesky.net/

  • 2016.01.21 (木)

王舟

王舟、1月20日発売の2ndアルバム『PICTURE』から 「Moebius」のミュージックビデオを公開!王舟王決定戦も!

ohshu_6001月20日に、たったひとり宅録で作り上げた新作『PICTURE』をリリースした王舟。
そのアルバムから、王舟の新たなる一面が存分に詰め込まれた新曲「Moebius」のミュージックビデオが公開されました。
https://www.youtube.com/watch?v=gSBJ0qJG2wQ
映画のハイライトのような、個性的な登場人物と、印象的なシーンが多い、怪しげなミュージックビデオとなっています。

また、来週25日にHMV&BOOKS TOKYOで開催されるインストアイベントの内容が、初代”王舟王”決定戦となることも発表されました。
現在予選開催中で、当日の決勝出演者は後日発表となります。
http://picture.ohshu-info.net/



pecf1131王舟
「PICTURE」
2016.1.20 on sale


PECF-1131
felicity cap-246
定価:¥2,500+tax
全11曲収録

01. Roji
02. Hannon
03. Moebius
04. 冬の夜
05. lst
06. ディスコブラジル (Alone)
07. Hannon (Reprise)
08. Picture
09. Rivers
10. あいがあって
11. Port town


王舟「Moebius」(Official Music Video)



【インストアイベント】
1/25(月)20:00~
HMV&BOOKS TOKYO 7Fイベントスペース
初代王舟王決定戦、ミニライブ(観覧フリー)、サイン会
HMV&BOOKS TOKYOにて、「16/01/20発売 PECF- 1131 王舟/PICTURE」をご購入頂きましたお客様に、サイン会参加券を差し上げます。
問い合わせ先:HMV&BOOKS TOKYO:03-5784-3270



【PICTURE Release Tour (Alone)】
※ソロでのツアーです

ソロツアー予約フォーム
https://ssl.form-mailer.jp/fms/6dc37f5d407757

2/11(木・祝)
愛知・名古屋 西アサヒ
開場18:30 / 開演19:00
前売2,500円 / 当日3,000円(+1D)
出演
王舟 / inahata emi
supported by jellyfish

2/13(土)
京都 喫茶ゆすらご
開場18:00 / 開演19:00
前売2,500円 / 当日3,000円(+1D)
出演
王舟 / 畳野彩加(Homecomings)
supported by SECOND ROYAL

2/14(日)
広島・尾道 浄泉寺
開場18:30 / 開演19:00
前売2,500円 / 当日3,000円(+1D)
出演
王舟 / 白い汽笛
supported by 亀吉

2/18(木)
福岡 STEREO SIDE-B
開場19:00 / 開演19:30
前売2,500円 / 当日3,000円(+1D)
出演
王舟 / 夏目知幸(シャムキャッツ)
supported by BEA

2/20(土)
北海道・札幌 キノカフェ
開場19:30 / 開演20:00
前売2,500円 / 当日3,000円(+1D)
出演
王舟 / 夏目知幸(シャムキャッツ)
supported by トトノワールズ

2/21(日)
宮城・仙台 BAR&EVENT HOLE Tiki-Poto
開場19:30 / 開演20:00
前売2,500円 / 当日3,000円(+1D)
出演
王舟 / 夏目知幸(シャムキャッツ)
supported by 風呂ロック企画


【PICTURE Release Tour (Big Band)】
※初となるビッグバンド編成でのワンマンライブです

3月5日(土)
大阪・梅田 Shangri-La
開場17:30 / 開演18:00
前売3,000円 / 当日3,500円(+1D)
(チケットぴあ(P:283-756)/ ローソンチケット(L:55464) / e+(Pre:12/22-27) / FLAKE RECORDS)
supported by SMASH / VINTAGE ROCK

3月13日(日)
東京・恵比寿 リキッドルーム
開場17:00 / 開演18:00
前売3,000円 / 当日3,500円
(チケットぴあ(P:283-826)/ ローソンチケット(L:77924) / e+)
supported by VINTAGE ROCK

ビッグバンド編成メンバー
王舟(Vo,Gt)
岸田佳也(Dr)
池上加奈恵(Ba)
潮田雄一(Gt)
みんみん(Key)
山本紗織(Flu)
高橋三太(Tp)
荒井和弘(Trb)
大久保淳也(Cl,Sax,Flu)
増村和彦(Per)
小林うてな (Steelpan,Marimba)
annie the clumsy(Cho)


「ディスコブラジル」MV


「あいがあって」MV



【Profile】
王舟 / Oh Shu
上海出身、日本育ちのシンガーソングライター。
2010年、自主制作CDR「賛成」「Thailand」をリリース。
2014年、数多くのゲストを迎え、バンド編成で制作された1stアルバム「Wang」、7インチシングル「Ward/虹」をリリース。
2015年、1stアルバムのアナログ盤「Wang LP」、12インチシングル「ディスコブラジル」をリリース。
2016年、すべて宅録で作り上げた2ndアルバム「PICTURE」をfelicityからリリース。
バンド編成やソロでのライブも行なっている。
http://ohshu-info.net/

  • 2016.01.20 (水)

王舟

PICTURE

たったひとりで描いたのは音楽の新世界。
王舟、大傑作セカンドアルバム「PICTURE」をリリース。


上海出身、日本で育った天才SSW、王舟。
2014年、ファーストアルバム「Wang」でセンセーショナルなデビューを果たし、各方面から大絶賛、数多くのライブ出演、TVでの楽曲使用、CM歌唱など、着々と活動の幅を広げている。

そんな王舟が新たに作り上げた最新作は、多彩なゲストを集めたバンド演奏で制作された過去すべての作品とは打って変わって、たったひとり、すべて自宅で作り上げた宅録作品です。
宅録とは思えないクオリティと音の豊かさ。王舟の計り知れないポテンシャルが見えてくる大傑作です。

冒頭を飾る、王舟が通い続けている高城晶平(cero)の店の名前を冠したジャジーなポップソング『Roji』、まるでマイケルジャクソンのようなイントロから、王舟の新たな一面が溢れ出すダンスナンバー『Moebius』、イギリスのトップミュージシャンKindnessが絶賛、MVの監督を担当した先行シングル『ディスコブラジル』も、宅録によるアレンジでまた違った一面を魅せてくれます。王舟らしい、情景が浮かび上がるインストナンバーも多数収録。さらにはフォーキーな弾き語り『あいがあって』など、とてもひとつのジャンルに括ることはできない、色とりどりの楽曲が収録されています。

寂しげだが力強い油絵の印象的なジャケットは、韓国のイラストレーター、オム・ユジョンが担当。
アーティスト写真は1stアルバムのジャケットを担当したスウェーデンのサンナ・クヴィストが銭湯にて撮影しました。

また、リリースを記念したツアーも決定しています。
ソロで名古屋、京都、広島、福岡、札幌、仙台をまわり、大阪シャングリラ、ファイナルの東京リキッドルーム公演は初となるスペシャルなビッグバンド編成でのワンマンとなります。

どこか知らない、だけど懐かしい、王舟だけが作り出す世界への旅はまだまだ続きます。



リリースツアー情報

PICTURE Release Tour (Alone)
2016/2/11(木・祝) 名古屋
2016/2/13(土) 京都
2016/2/14(日) 広島
2016/2/18(木) 福岡
2016/2/20(土) 札幌
2016/2/21(日) 仙台
※会場・詳細後日発表
※すべてソロでのツアー

PICTURE Release Tour (Big Band)
2016/3/5(土)
会場 大阪・梅田 Shangri-La
開場 17:30 / 開演 18:00
前売 3,000円 / 当日3,500円
※ビッグバンド編成でのワンマンライブ

2016/3/13(日)
会場 東京・恵比寿LIQUIDROOM
開場 17:00 / 開演 18:00
前売 3,000円 / 当日3,500円
※ビッグバンド編成でのワンマンライブ

  • 2016.01.19 (火)

サイプレス上野とロベルト吉野

サイプレス上野、TOKYO FM「鈴木おさむ よんぱち」に生ゲスト出演決定!

鈴木おさむ よんぱちサイプレス上野が1月22日(金)TOKYO FM「鈴木おさむ よんぱち」に生ゲスト出演いたします。
14時台の出演予定です。ぜひお聴き下さい!

TOKYO FM「鈴木おさむ よんぱち」
http://www.tfm.co.jp/48/

  • 2016.01.15 (金)

ROTH BART BARON

ROTH BART BARON、「ATOM」ツアーファイナルとなるLIQUIDROOM公演のトレーラーがUP。ニューアルバムより「England」のミュージックビデオも一挙同時公開!さらにLIQUIDROOM公演の来場者にツアードキュメンタリーDVDをプレゼントも決定!!

ROTH BART BARON_6001年半ぶりのニューアルバム「ATOM」を昨年10月にリリースし、年末には音楽誌/サイトで年間ベストに選ばれるなど話題の2人組バンド「ロットバルトバロン」。
昨年より全国各地で[ROTH BART BARON TOUR 2015-2016「ATOM」]を開催中の彼らだが、ツアーファイナルとなる2月20日 恵比寿LIQUIDROOMワンマンのトレーラー映像がアップされました。
またその新作より「England」のミュージックビデオも一挙公開!「England」はアルバムをレコーディングしたカナダでの現地ミュージシャンを交えたセッションの模様が使用されています。

さらに恵比寿LIQUIDROOM公演の来場者にツアードキュメントDVDがプレゼントされることも発表になりました。
東京から始まりタイで行われる東南アジア最大のロックフェス、「ビッグ・マウンテン・ミュージック・フェスティバル」を挟んで北海道~九州まで!
ニューアルバムリリースからのロットのストーリーが1枚に収められた決定盤です!!
全国で彼らを目撃した人もぜひ2月20日(土)に「ATOM」総決算となる東京・恵比寿LIQUIDROOMにお集まりください。

年が明け、更なる進化を遂げているロットバルトバロンからますます目が離せません!


◆ ROTH BART BARON - LIQUIDROOM - Trailer
https://youtu.be/Fz4J-A2-KPk



◆ ROTH BART BARON - England
https://youtu.be/bUMl47VVCUw



【ツアーファイナルinfo】

☆来場者に<ROTH BART BARON TOUR 2015-2016「ATOM」>ドキュメンタリーDVDをプレゼント☆

日程 : 2016年2月20日(土)
会場 : 東京 恵比寿 LIQUIDROOM
OPEN / START : 17:30 / 18:00
料金 : 3,500円 ドリンク代別
ONE MAN SHOW
チケットぴあローソンチケット [73841]、e+、楽天チケット、岩盤
お問合せ : HOT STUFF PROMOTION / Doobie (03-5720-9999) http://doobie-web.com/

【ツアーinfo】

ROTH BART BARON TOUR 2015-2016「ATOM」

日程 : 2016年1月17日(日)
会場 : 大阪 CONPASS
OPEN / START : 17:30 / 18:00
料金 : 2,800円 ドリンク代別
ONE MAN SHOW
お問合せ : SMASH WEST (06-6535-5569) http://www.smashwest.com

日程 : 2016年1月23日(日)
会場 : 北海道 札幌 PROVO
OPEN / START : 18:30 / 19:00
料金 : 2,800円 ドリンク代別
ゲスト : Srv.Vinci
お問合せ : WESS (011-614-9999) http://www.wess.jp

日程 : 2016年2月5日(金)
会場 : 宮城 仙台 retro BackPage
OPEN / START : 18:30 / 19:00
料金 : 2,500円 ドリンク代別
ゲスト : Eric Chenaux(Canada) / KUDANZ
お問合せ : Coolmine (022-292-1789) http://coolmine.net

日程 : 2016年2月11日(木・祝)
会場 : HEAVEN'S ROCK 熊谷 VJ-1
OPEN / START : 17:30 / 18:00
料金 : 2,800円 ドリンク代別
ゲスト : 吉田ヨウヘイgroup
お問合せ : HEAVEN'S ROCK 熊谷 VJ-1 (048-524-4100) http://www.heavensrock.com/

TOTAL INFO : http://rothbartbaron.com

【「ATOM」特設サイト】

※360°動画によるMV、ツアードキュメンタリーがご覧いただけます。
※ニューアルバムのプレオーダー、そしてROTH BART BARONの本部「BEAR BASE」から配信される最新情報やスペシャルコンテンツが楽しめるNews Letter開始!!

http://atom.rothbartbaron.com/

【リリース情報】

ROTH BART BARON / ATOMROTH BART BARON『ATOM』
2015.10.21 on sale

[CD]
PECF-1127 / felicity cap-238 / ¥2,300+税

[LP]
PEJF-91011 / felicity cap-240 / ¥2,500+税

※CD/LP共にハイレゾ音源のダウンロードコード付き(24bit/96kHz)

[TRACK LIST]
01. Safe House
02. 電気の花嫁 (Demian)
03. England
04. bIg HOPe
05. ショッピングモールの怪物 (Shopping Mall Monster)
06. Metropolis
07. フランケンシュタイン (Frankenstein)
08. Glass Shower
09. X-MAS
10. ATOM

  • 2016.01.15 (金)

思い出野郎Aチーム

2015年、日本全国のフロアを沸かせ続けた最高のファンクバンド、思い出野郎Aチーム待望の新作は両A面コラボ7インチ!

思い出野郎Aチーム2015年2月にmabanuaプロデュースのデビューアルバム『WEEKEND SOUL BAND』をリリースし、各地で話題沸騰、フジロックを始めとする数多くのフェスティバル、イベントに多数出演、フロアを沸かせ続けた最高のファンクバンド、思い出野郎Aチーム。
待望の新作は、昨年リリースされた7インチ『TIME IS OVER』のカップリングでリリースされ、ライブでも必ず披露されているダンスナンバー「ミラーボールの神様」を、話題のヒップホップユニットEnjoy Music Club、極上のレゲエシンガーasuka andoとコラボした両A面7インチシングルです!iTunesではオリジナルverを含む3曲の配信も決定しています。

また、3月12日(土)には代官山LOOPにて、思い出野郎、EMC、asuka ando、DJミラーボールの神様が出演するリリースパーティーの開催も決定しています。

2016年も最高のパーティーの中心には思い出野郎が!



PEKF-91012思い出野郎Aチーム
“ミラーボールの神様 EP”

2016.2.24 On Sale
PEKF-91012
felicity cap-248
定価:¥1,481+tax
全2曲収録

SIDE-A. ミラーボールの神様(smooth rap) / EMCと思い出野郎
SIDE-AA. ミラーボールの神様(lovers rock) / 思い出野郎Aチーム with asuka ando

ダウンロードコード封入


SOUL PICNIC 番外編
ミラーボールの神様 EP Release Party


2016年3月12日(土)
代官山LOOP
開場18:30/開演19:30
前売2800円/当日3300円(+1D)
出演
思い出野郎Aチーム
EMCと思い出野郎
思い出野郎Aチーム with asuka ando
DJ ミラーボールの神様

http://www.live-loop.com/


  • 2016.01.13 (水)
  • EVENT

Analogfish

[U.F.O.CLUB20周年記念 “シャイガンティ・アナログフィッシュ 2マン!! ~NOWHERE MAN~] at 東京

analogfish_600LIVE:Analogfish/ シャイガンティ

会場 :東高円寺U.F.O.CLUB

OPEN 19:00 / START 19:30

TICKET:前売2,500円 / 当日2,800円(ドリンク代別)

詳細:東高円寺U.F.O.CLUB

  • 2016.01.13 (水)

サイプレス上野とロベルト吉野

「時は来た!」TV・ラジオ・CMなど、お茶の間に侵食する勢いで人気急上昇中のサイプレス上野がJ-POPからHIPHOPまで最CORE(最高の最上級)な楽曲だけをチョイスしたオフィシャルミックスCDが発売決定!

サイプレス上野 / Cypress Ueno「時は来た!」TV・ラジオ・CMなど、お茶の間に侵食する勢いで人気急上昇中のサイプレス上野がJ-POPからHIPHOPまで最CORE(最高の最上級)な楽曲だけをチョイスしたオフィシャルミックスCDが発売決定!

気になる収録内容、発売日は後日発表です!!

HIPHOPユニット「サイプレス上野とロベルト吉野」のラップ&大体の担当はもちろんのこと、近頃はTBSラジオ『ザ・トップ5』やFMヨコハマ『BAYDREAM」のレギュラーMCに始まり、TV朝日『フリースタイルダンジョン』レギュラー出演、はたまた東京女子流の中江友梨とのユニット「サ上と中江」などノーボーダーに大活躍中のサイプレス上野。
HIPHOPの濃さは薄めず、そのワンアンドオンリーの存在感はお茶の間にも届く勢いです。

そんなサ上のバレバレ覆面DJプロジェクトが"LEGENDオブ伝説 a.k.a.サイプレス上野"。
申し訳の総帥:ミッツィー申し訳や宇多丸申し訳ジュニア(RHYMESTER)からも『わかってる!』との評価を頂戴し、全国からDJオファー殺到中!!
日本語ラップDJと思われがちだが、実は軽薄かつ質実剛健になんでもぶっかけるDJイング。
モテキコンピにも参加したその腕前でJ-POPの定番ヒットナンバーからロック、アイドル、そして当然ヒップホップをサ上の審美眼で選び抜かれた極上ミックスCDが完成。
全方位に拡大中のサ上ファンをグウィングウィン&キュンキュンさせること間違えなし!


LEGENDオブ伝説 a.k.a. サイプレス上野
ミックスCD『タイトル未定』

発売日後日発表

  • 2016.01.11 (月)
  • EVENT

Analogfish

[永原真夏 PRESENTS あけおめ爆音新年会] at 東京

analogfish_600LIVE:Analogfish/ 永原真夏+SUPER GOOD BAND/ ワンダフルボーイズ
DJ CHIAKIZZCLUB

会場 : 六本木 KENTO’S

OPEN 16:30 / START 17:00

TICKET:前売3,200円 / 当日3,700円(ドリンク代別)

詳細:ADN STATE

  • 2016.01.11 (月)
  • EVENT

Phew

[MOST / The 原爆オナニーズ] at 京都・磔磔

phew_other会場:京都・磔磔

出演:MOST / The 原爆オナニーズ

OPEN / START TBA 

TICKET:TBA

INFO: 磔磔

  • 2016.01.11 (月)
  • EVENT

王舟

[never young beach presents《 Tropica´lia vol.1 》 - “YASHINOKI HOUSE 12inch vinyl” Release Party!!! -] at 東京

ohshu_600LIVE:王舟/never young beach/neco眠る

会場 : 渋谷WWW

OPEN 17:30 / START 18:30

TICKET:前売2,800円 / 当日3,300円(ドリンク代別)

詳細:WWW

※バンドセットでの出演

  • 2016.01.11 (月)

王舟

[never young beach presents《 Tropica´lia vol.1 》 - “YASHINOKI HOUSE 12inch vinyl” Release Party!!! -] at 東京

ohshu_600LIVE:王舟 / never young beach / neco眠る

会場:渋谷WWW

OPEN 17:30 / START 18:30

TICKET:前売2,800円/当日3,300円

詳細: WWW

※バンドセットでの出演

  • 2016.01.10 (日)
  • EVENT

Analogfish

[MOROHA RELEASE TOUR 「上京タワーとバラ色の日々」] at 大阪

analogfish_600LIVE:Analogfish/ MOROHA/ rega

会場 : 大阪アメリカ村CLAPPER

OPEN 18:00 / START 19:00

TICKET:前売3,300円 / 当日3,800円(ドリンク代別)

詳細:大阪アメリカ村CLAPPER

MONTHLY
CATEGORY
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